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もっと話そう! 1999年。

森 雅志 1999.01
 新年あけまして、おめでとうございます。

1999年の幕開けです。いよいよだな!という思いを強くしています。

かつて、この1999年にハルマゲドンが起きて、地球が破滅的な状態になると予言した人がいました。また、世紀末だと憂える人たちもいます。

でも、僕が感じている、いよいよだな!という思いはそんな暗い時代がいよいよやってきたという思いではありません。新世紀へのカウントダウンがまさに最終段階を迎えたな、という思いです。いよいよ21世紀も迫ってきたぞ、という思いです。新しい時代に向けての助走の年として充実させなければなりません。僕の事情に限って言えば、今年は4月に選挙という大きな難関がありますから、悔いのない年にしたいという思いを込めての、いよいよだな!でもあります。

 さて、選挙のための運動の一環として、昨年の10月ごろからカミさんと二人で多くの皆さんのお宅を廻ってきました。二人で一緒にいる時間が増え、いろいろと話すことも多くなりましたが、反面、帰宅が遅くなることから、僕のみならずカミさんまでもが子供たちと話す時間が少なくなっています。おそらく子供たちはさびしい思いを抱いているに違いありません。長女は高校受験の年ですし、次女は小学三年生です。二人ともゆっくりと相談したいことや聞いて欲しいこともあるでしょう。済まなさでいっぱいです。両親に対してもいろいろと迷惑をかけています。カミさんを含めた家族のみんなに対して申し訳なく思っています。もちろん家族以外の多くの皆さんにも大変にお世話になっているのですから、僕は自分を取り巻く全ての皆さんに対して心から感謝をしなければなりません。

閑話休題。

 さて、公共広告機構のCMに父親が子供たちに向かって、わざわざ「毎日おまえたちと話しをするぞ!」と宣言するものがあります。たしかに現在の家族には会話が不足しているのかもしれません。Eメールなどの普及もあって世の中全体が肉声で話さなくなっているとも言えます。社会が忙しすぎるということにも起因しているのでしょう。難しい時代です。しかし、だからこそゆっくりと話す時間を持つことが、あるべき家族像の確立のためには必要なのかもしれません。僕もせめて選挙が終わった頃には「毎日話しをするぞ」宣言をしなければならないと思っています。

(今年も宜しくお願いします。)