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6度目の辰年

森 雅志 2012.01.05
 今年の干支は辰年である。正確に干支を言う場合は十干十二支として数え、60を周期とする数詞で言うこととなるらしい。その言い方によれば今年の干支は壬辰の年ということになる。壬辰と書いて「みずのえたつ」と読む。僕は昭和27年、1952年生まれなのだがこの年も壬辰の年であった。先に書いたように60年で一回りするのだから昭和27年から60年経ったということになる。つまり昭和27年に生まれた僕は今年還暦を迎えたということだ。12年ごとに辰年は巡ってくるけど今年の辰年は僕にとって6回目の辰年であり大きな節目の年なのである。この先、あと何回辰年を迎えることができるか分からないけれど…。どんなに長生きをしたとしてもせいぜいあと2回というところか。人生の中で、もう残り少なくなってしまった辰年であることをしっかりと意識しながら今年一年を暮らして行きたいと思う。
 ある情報サイトに辰年生まれの特徴を述べたくだりがあったのだが面白い分析だったので紹介したい。辰年生まれは「陽のエネルギー」を強く持ってこの世に生まれてくることからエネルギッシュな人が多く、一つの人生で多くのことに挑戦するらしい。また歴史上、辰年生まれには成功者が多いことから中国では辰の年に出生率が上がると言われているとのこと。さらに、一度決心するとたとえ周囲が「不可能だ」と言っても果敢にチャレンジする傾向があり、その「勇気」と「不可能を可能にする力」を反映してこの年に「龍・ドラゴン」というシンボルが与えられたのだというのである。そして多くの辰年に共通するもうひとつの長所は「変化を厭わない」という点であり、より良い方法を発見すると古い習慣に固執することなく自分自身や環境を変えることができることだとする。さらに普通の人が緊張する場でも平静を保つことができ、いざと言う時に頼りになるうえに、生まれつき大らかな辰年は「包み隠さない性格」と「オープンな態度」で周りと接し、自立心が強い反面、面倒見が良いことから、その人間的魅力に多くの人が惹きつけられるとこのサイトは言うのである。
根拠のない個人的な分析ではあるもののそんな辰年に生まれた者の一人としては悪い気はしない。チョットおだてられると調子に乗るという性癖もあるということか。このサイトでは短所として、エゴにコントロールされてしまうと周りへの要求が多くなり、自分の非を認められなくなる傾向を指摘しているが、その点は我が身に照らしたときに充分に頷ける。あらためて我が身を分析してみればお調子者の我がまま者といったところか。
さて、生年である1952年(分かり易いように敢えて西暦で表記)以来の辰年がどんな年だったのかを書き出してみたい。
1952年は何と言っても講和条約が発効し我が国が主権を回復した年であった。こんな歴史的な年に生まれながら今日までの自身の生き様を思うと情けない限り。猛省。猛省。1964年は東京オリンピック。1976年はロッキード事件と田中角栄前首相の逮捕。1988年は青函トンネル開業に瀬戸大橋の開通。2000年は九州・沖縄サミット開催、南北朝鮮首脳が初の会談。結構大きな出来事のあった年なのである。はたして今年はどんな辰年になるのやら。わが国が相変わらず低空飛行を続けているだけに飛躍の年になることを願わずにいられない。輝ける2012年であれ。