今日はなかなか楽しい機会を得た。旧知の金沢大学の教授のご配慮により、行政法の外部講師として200人程の学生に講義をさせてもらうことができた。もちろん僕には法律学としての講義をする能力など無いのだけれど、行政の現場にいる者の目から見たこれからの行政のあり方について持論を述べてきた。おそらく通常の講座にあっては、やれ統治とはとか、自治の本質とはとかという風な講義なのであろうから、僕の講演には違和感があって拒否されるのではないかと危惧しながら赴いた。会場では階段状の教室に久しぶりに入室し自分の学生時代の記憶を懐かしむことができた。講演の開始時には私語をする者や携帯電話を離さない者が多く、中には飲食する学生も散見され大いに驚いた。それでも話が進むうちに真剣な目で聴講してくれるものが多くなり僕自身も熱が入った。おかげであっという間に90分が経過し、実に充実した時間であった。最後には質問をする学生も現れてくれて良かったと思う。講演の中では若い世代がもっと自分たちの声を主張するようにとくどいほど訴えておいた。彼らが僕の話しをどのように受け止めてくれたのかは分からないが、少しでも政治や行政に関心をもってくれるきっかけになれば幸いである。 一方では公務員志向の学生が多いという印象も強くした。これも時世の一つか?
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