横田めぐみさんが拉致された現場へ行って来ました。海岸は折からの風と波で荒涼としていた。彼女が通っていた寄居中学校にも行ってみた。驚いたことにこの中学は市街地の中にあるのである。それも新潟県知事の公邸に隣接しているのであり、周囲も大変賑やかな地域なのである。僕は不明にも、閑散とした地域にある学校からの帰り道で拉致されたものとばかり思っていたのだが、とんでもない間違いであった。あんなにも賑やかな地域にある学校からの帰途で、それも300メートルほどの距離の海岸で発生した事件なのであった。憤りを禁じえない。 僕の二女は中学一年生である。当時の横田めぐみさんと同じ歳だ。それだけにご両親の嘆きと苦しさがいたいほど分かる。何よりもこんないたいけな少女を突然拉致し、家族から隔離し、辺境の地で絶望の極みにまで追いこんだことを思うと胸が裂かれそうになる。絶対に北朝鮮を断罪しなければならない。改めて政府に対して断固たる対応を求めたいと思う。 一方、社民党の土井たか子党首の今までの体北朝鮮姿勢に対する反省談話を見てみると改めて腹がたってくる。まるで他人事のような談話である。程度の悪い話だ。一度、めぐみさんの捜索用写真として使われているアノ写真に写っている中学校の前の桜の木ノ下で猛省してみろと言ってやりたい。 僕が訪ねたとき、何人もの中学生が明るく談笑しながら歩いていた。めぐみさんの両親だったらどんな思いでそんな光景を受け止めることになるのか、そう思って帰ってきた。はたして僕らは今何をすべきなのだろうか。
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