風の音に驚かされるまでもなく秋を感ずる季節となった。特に朝夕は過ごしやすい。当たり前のことだが、キチンと季節が移ろうことが嬉しいと感じる。異常気象という言葉が頻繁に使われるけれども、日本の季節感は健在である。(変な日本語だなア。) ところで、この夏も僕はエアコンを使わずに汗みどろになりながら眠っていた。そもそも僕の寝室にはエアコンが無いのである。酔っ払って暑ささえ気にならないという夜もあったが、汗をかきつつ夏を乗り切ったのだ。勝手にこれが体調維持に効果があると思い込んでいるのだが果たしてどうなのだろうか。 この夏は市内の保育園や幼稚園を見て歩く日が多かった。私立の施設では園児室にもエアコンが整備されている施設が多い。一方、市立の施設はまだまだである。負け惜しみを言う訳じゃないが、はたして園児室の冷房は必要なのだろうか。 いろいろな意見があるとは思うが、いささか疑問を感じている。幼児にとって、暑い日にたっぷりと汗をかいて過ごすことも大切なのだと思うからである。人間はそうやって体温調節能力を高めていくことができるようになるのだと思う。乳児期、幼児期、少年期を通して温度調整のされた空間だけで成長していくとしたら大いに問題だと思う。 もっとも35度前後の日さえあるのだから、お前の育った時代とは違うのだといわれると、それもそうだな、という気になるから難しい。あせもができない程度に涼しい自然の風が通る園児室ばかりを作ることができたら良いのだが。 誰か涼風保育所や自然風幼稚園の実現のためのアイデアをお持ちではありませんか?
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