新潟県中越地震はひどい状況を呈している。気温が下がる時期だけに被災して非難している98,000人にもおよぶ人々の健康が案じられる。大きな余震が続いているだけに新たな被害の発生も心配だ。せめて余震が早くおさまれば良いのだが。 新潟県の対策本部が混乱していると見えて救援要請や具体的な応援について情報が入ってこない。富山市としては発生した日に直ちに消防隊を派遣し、翌日には給水車などが出動したものの、その後の対応は新潟県対策本部の指示を待つことが妥当と考え待機していたものである。しかしながら自らの判断で先ずは十日町市に先遣隊を派遣し、同市と協議をした上で明日から職員を具体的な現地作業要員として派遣することとなった。今後もできる限りの支援をしていきたいと思う。新潟の皆さん、頑張ってください。 ところで、亡くなられた方にはお悔やみを申し上げるしかないものの、土砂に埋まった車の中から92時間後に救出された優太ちゃんの生還ニュースには驚いた。まさに奇跡である。独りで車内にあったミルクを飲んでいたというから2歳の子供の生命力はすごいと思う。暗闇と孤独と寒さ、そして飢え。まさに絶望的な状況を僕らは生き抜くことができるだろうか。感動の涙を禁じえない。 かつての日航ジャンボ機墜落事故の際に奇跡的に救出された川上慶子さんを思い出した。彼女が立派に成長したように、優太ちゃんにも母親と姉の死を乗り越えて力強く成長して行ったほしいと思う。大きく元気に育て。
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