平成17年3月31日

 いよいよ明日、新・富山市が発足する。それぞれに長い歴史を持つ市町村がその歴史をいったん閉じて、新しく歴史の扉を開くのだから、その持っている意味の重大さをしっかりと受けとめなければならない。先人、先達の苦労や情熱を考えると身が震える思いである。ありふれた言い方ではあるが誠心誠意やるべきことを尽くさなければならないと思う。素直にそう思う。
 新市の誕生に伴って僕も市長職を失職することとなる。平成14年1月の就任以来、精一杯やってきたとは思うが、反省すべき事柄もまた多い。失敗に学んだことも数多くあった。そうは申せ、今の心境としては「おかげさま」という一語に尽きる。3年2ヶ月の間、大変多くの人に支えられてきた。人間は周りの人によって生かされているという当たり前のことを痛感している。ありがたいことだ。
 自らの責任を全うするべく勇気を奮って次のステージに立たなければならないと決意している。明日からはしばらくの間、多くの人に会い、語り、訴え、かつ聞くという時間を持つこととなる。しっかりと運動していこうと思う。休んでいられないという心境だ。頑張ろう。

 いずれにしても、お世話になった多くの皆さんに心からの感謝を申し上げます。本当に有り難うございました。そして今後ともよろしくお願いします。

平成17年3月18日

 数日前、宿泊したホテルにチェックインした際に新聞はY紙と指定しておいたにも拘らず、翌朝届けられていたのは日頃から読まないことにしている某紙であった。もちろん直ぐに取り替えてもらったが、一日のスタートに水をかけられた様で調子が出なかった。それにしてもなぜ宿泊施設で部屋に届く新聞は某紙が多いのだろうか。宿泊者の中には他紙を愛読している人や「愛の流刑地」だけを読みたい人もいるだろうから、希望紙をチョイスできるホテルを選びたいものだ。どうでもいいことではあるが。
  
 ところで、過日、ある若手記者が僕の発言の文脈を理解しないで記事を書いていると批判したが、その後の記者会見などにおける彼の取材姿勢を見ていると意欲や熱意が前面に出ており頼もしく感じている。目にチカラが感じられるのだ。
 お互いに自らの発言に責任を持たなければならない立場なのだから、その責任を果たす意味からも間違っていると思うことは批判すべきだし、批判されたほうはそれに負けないで正しいと信じる主張をしていくべきである。そして当然のことながら、自分とは違う考え方の存在についても認める姿勢が大切であると思う。もつともそのことと事実の歪曲や誇張を認めないこととは別物であろう。
 いずれにしても、僕が俗受けをねらった文章で叱咤したことの真意を若い記者が理解してくれることを願うものだ。若者らしくけれんみの無い、いい仕事をしていって欲しい。

平成17年3月15日

 今日は下の娘の卒業式であった。僕が市長職に就いたのが平成14年1月なのだが、この子が小学校を卒業したのが同年の3月で、中学に入学したのが同年の4月という日程であったこともあり、この子の小学校の卒業式にも中学の入学式にも出席してやることができなかった。もっともそれに限らず運動会やその他の行事にあっても全く顔を出してやることができないまま今日の卒業式となってしまったのだ。このままでは父親の思いや愛情ということについて娘としてキチント受けとめてくれないままに中学校を卒業してしまうのではないかと感じて、卒業式に参加してもよいかとたずねたところ、かまわないと言ってくれたので時間を作って出席した。
 卒業証書をもらって壇上を降りた卒業生全員が来賓席にいた僕らに向かって頭を下げていくという流れであった。娘は幾分恥ずかしそうではあったが僕の方をチラッと見て、ゆっくりと頭を下げてくれた。思えば大きくなったものだ。素直に娘の成長を喜びたいと思う。父親がほとんど家にいないうえに、一緒に買い物に行くということも無かったのだから寂しく感じる日もあったに違いない。悩みがあっても話せないということもあっただろう。すまなさでいっぱいだ。妻に対しても同じことが言える。子供のことで相談したくても僕がいつも忙しくしているのだから頼りがいが無かったことだろう。申し訳なく思う。
 このことは上の娘についても言える。この10年くらいはずっと今のような生活だったのだから。その意味では僕の仕事は家族の犠牲の上で成立していると言っても過言ではあるまい。因果な仕事に就いたものだ。忙しさに追われているがいつも家族のことを思っていることをナントカして伝えていきたいと思う。こんな時、アメリカ人なら「愛しているよ」などと言いながら抱きしめたりするのだろうがネ。娘たちとスキンシップを図ることは無理っぽいなあ。困ったことだ。と言いつつ、一緒に夕食を取りながら卒業を祝うこともせず、今から東京へ出かけなければならない。せめてメールでオメデトウと言ってやりたいが娘のアドレスを知らないのだ。まことに駄目な父親である。‥‥。

平成17年3月11日

 東京4区選出の衆議院議員が強制わいせつ容疑で逮捕された事件には驚いてしまった。深夜に酔っぱらって路上を歩いていた女性に抱きつき、服の中に手を入れて胸をつかんだとのこと。馬鹿じゃないのかと思う。いくら酔っていたとは言え、いきなり抱きつくという破廉恥な行為に及ぶということは考えられない。おそらく体質としてそういう要素をおびている人間なのであろう。したがって酔っていないときであっても女性の身体に触りたがる手合いではないのかと思う。時々そういうアブナイ人を見かけることがあるが困ったことだ。
 そう言えば、里谷ナントカという女性のモーグルスキーの選手がやはり酔っぱらって乱暴を働いたとか、公然わいせつ行為をしたとかというニュースもあった。酔っぱらって馬鹿なことをするのは何も男性に限ったことではないということか。
 いずれにしても、僕自身も時々酔っぱらって記憶が定かでないということがあるのだから、こういった事件については他山の石としなければなるまい。いくら飲んでも、さすがに強制わいせつや公然わいせつといった類の行為に及ぶことは無いとは思うけれど‥‥。酒に飲まれるな!という戒めを再確認しなければならないと思う。
 正直に告白すれば、ここに書けないような失敗もある。年を重ねればもっと上手に酒を飲めるものと若い頃に考えていたが、なかなか上達しないものだ。残念ながら、酒に卑しいということか。それが分かっているからこそ僕は二次会には行かないと宣言しているのである。今夜の予定は宴会が二つ入っているので要注意。お互いに御身大切に。

平成17年3月3日

 忙しさにかまけていたせいで一ヶ月ぶりの書き込みになってしまった。また悪い癖が出たと反省しています。生来の怠け癖だ。この一ヶ月で読書は随分できたのだから忙しさだけが理由ではあるまい。最近は自宅でパソコンを触らないことも理由のひとつか。いずれにしても反省、反省。
 
 数年前にも同じ趣旨の文章を書いたことがあるが、最近の若手の新聞記者の中には日本語を文脈に即して理解する能力が著しく劣っていながら仕事についている者がいるようだ。それも全国紙の記者にしてそうだから驚いてしまう。いやはや、あきれたと言うべきか。
 先日の僕の定例記者会見における発言について、全く逆の意味に受け止めて報道していたY新聞社の記者はしっかりした青年だと思っていただけに、自分自身の人物眼のお粗末さが情けない。正確に受け止めた上でこちらの対応を批判したとしても、それは新聞記者の使命でもあるのだから、僕も自分とは違う考え方として理解もする。しかし、日本語の理解が誤っているのだから始末が悪いのだ。
 もっとも文章の理解力がありながら、意図的に僕の発言の断片を切り取って報道したかったのだとしたら恐ろしく程度の悪い話だ。僕が大嫌いなA新聞ならそんなこともあるのかもしれないが(もっともA新聞は読まないことにしているので、あるのか無いのかわからないのだけれども)、Y新聞は毎日読むことにしているだけに落胆した。
 今後はこの記者のことを全く無視することにしようと思う。Y社の他の記者の取材には応じても、この記者の取材に対しては答える必要がないと各部局に通知したいくらいだ。あの程度の人間がジャーナ
 リストだと自称するとしたら、日本のジャーナリズムの自殺行為でさえあると思うが、さすがに彼も自らの能力のレベルくらいは正確に自覚していることだろう。
 本人の記者としての意識レベルを高めてもらうためにも、この際、猛省を促したい。
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