過日、新大阪駅の近くにあるホテルでチェックアウトする際にホテル側の対応のおかしさに思わず笑ってしまった。 このホテルではフロントの前に自動精算機が3台あり、客が部屋のカードを機械に挿入すると冷蔵庫の使用料なども含めて料金が示され現金を投入してチェックアウトを終えるというシステムである。ビジネスホテルでよく見られるシステムである。したがって僕らもこの機械でチェックアウトを終えればそれで良いことだったのだ。 しかし僕らがフロントに立ったときには誰も宿泊客がいなかったのである。当然のこととして僕はフロントに立っている男性にチェックアウトをしたい旨を告げたところ、ご丁寧にも彼は僕の後ろを指差し自動精算機でするように指示したのであった。振り向くとそこには3台の精算機に一人づつ職員が配置されており、今にも「分からなくても私が変わって操作をしてあげるから怖がらなくてもいいのよ。」などと言いそうな風情で僕らに向かって熱い視線を送っていたのであった。そしてそこにも客の姿はなかったのである。つまりその場所には僕と連れの男性という二人の客とホテルのスタッフが5名だけがいたのである。にもかかわらずわざわざ機械の方に客を誘導するのはいくらなんでもおかしくないかい!と僕は思ったのであった。 「客で混み合っているときならともかく、他に誰もいないのにわざわざ機械で精算するのはチョット変じゃないかい。」とやさしく意見を述べた僕に対して、帰ってきたフロントマンの答えがオモシロくて笑ってしまったのである。彼曰く「ご希望でしたら、カウンターでチェックアウトのサービスをして差し上げます。」と。そんな変なサービスがあるかい!などと腹の中では馬鹿にして笑っていたのだが、わざと「できれば希望します。」と答えてやった。変わったサービスのホテルもあったもんだ。しかし今の時代はこんなものだと思わなくちゃならないのかも知れないなぁ。(ちなみにワシントンホテルです。)
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