平成18年7月27日

 先だっての豪雨による流木の害が大きい。先週の土曜日に岩瀬の海岸で打ち上げられたり、あるいは波打ち際に漂っていた流木の片付けに職員と一緒に参加したが大変であった。おそらく300人を超える職員や地域の皆さんが清掃ボランティアに取り組んでくれたと思うが頭の下がる思いで一杯である。おかげで低層木の枝や萱のようなものは一定程度片付いたものの、大きな木々は砂浜に引っ張り上げることがやっとという有様である。いやそれさえもかなわない重量のものも多く、波打ち際に放置するしかなかった。もっともそれが岩瀬の海岸に流れ着いた流木の全てだというわけではなく、テトラポットと砂浜との間の海上にはその数倍にもなる大量の流木が浮遊しているのである。さらには僕らが作業をしている間にも沖のほうから岸をめがけて新たな流木群が押し寄せてくるのである。身体の疲れを感じる前に大きな徒労感に襲われていたのであった。
 この流木が神通川の上流から増水した流れに乗って海に下ってきたという見方に異論を挟む人はいまい。二日ほど過ぎてから車で神通川に沿って岐阜県境の辺りまで遡上してみたがダム湖や河川敷内にはまだ大量の流木があった。今度また大きな雨が降れば間違いなく海に流出し、同じように海岸に漂着するに違いない。一昨年の台風の際には大量の流木が定置網や漁港に流れ込み大きな漁業被害を発生させたのである。深刻な問題なのである。
 もとより太古の昔より上流で枯死したり風害などで倒れた木々が下流の海岸に流れ着くということは繰り返されて来たに違いない。その意味では海岸の流木も自然のなせることとして放置しておけば良いという意見もあるかもしれない。しかし、先に述べたような漁業被害につながることを座視していることはできない。さらには腐敗するに任せて放置しておくような量の流木ではないことが大問題なのである。放っておけば海岸全体が巨大なゴミ捨て場になりかねないのだから。
 なぜ最近になってこのような現象が多発するのか。ひとつには神通川の流域全体でゲリラ的な豪雨が降るということがあろう。さらには上流域の森林が、特に人工林が長く手入れされないことから荒廃し雨で倒木しやすくなっていることも一因であろう。しかし現場の流木を見てみるといかにも人為的にチェーンソーなどで切断されたと思われるものが多いことに気づく。ここから先はあまり根拠のない個人的な推測ではあるが、おそらく飛騨地方を含む上流域の人工林において間伐された木々がキチンと処理されず、伐ったまま森林内に放置されており、それが豪雨と一緒に流れ出しているのではないのかと思う。
 この際、国や流域全体の県や市町村が一体となってこの問題の調査をする必要があると思う。そして間伐や森林管理のあり方に改善が必要だということになれば早急にその対処の検討に入らなければなるまい。そして犯人探しよりももっと大切なことは現に目の前にある大量の流木を誰がどういう費用負担において処理するかということではなかろうか。海岸の管理者はまずは県ではないのか。もとより我々も市民の生活や郷土の美観を守る意味において積極的に対応すべきであることは当然である。それはそれとしながらもそれぞれの海岸の管理者が自らの責任において対処することは当然である。他人事のように「流木は一般廃棄物なのでその処理はまずは市町村の責務だ」云々という態度はいかがなものかと思う。逃げを口にする前に管理責任を果たせと言いたい。

平成18年7月18日

 この連休は久しぶりにのんびりと過ごすことができた。やっぱりたまにはゆっくり休んで本を読んだりモノを考えたりすることが必要だ。そういう時間があってこそ新しい発想を生むこともできるというものだ。
 ゆっくりしたとは言え、初めての体験もできた。大きなゴムボートで川くだりをするラフティングに挑戦したのである。春日温泉のある神通川第三ダムの下流のあたりから有沢橋付近までの約11kmを2時間ほどかけて下ってきたのだが、予想以上に爽快であった。スタート前のレクチュアではボートから落ちることがあることや落ちた後の対処の仕方などについて詳しく説明されていささかビヒッていたのだが、急流箇所を何度か乗り切るうちに緊張も取れて思い切りパドルを動かしていた。両岸には鮎釣りの人がたくさん竿を伸ばしており、なるべく邪魔にならないルートを取ったものの迷惑だと感じた人も多かったのではないかと思う。もっとも中には「気持ち良いでしょう。」などと声をかけてくれる人もいて注目されていた。
 足の筋肉や腹筋も含めた全身運動だということも実感した。なかなか気持ちの良いスポーツだと思う。まだまだ県内では取り組みが始まったばかりのようだが白馬村などでは中学生の修学旅行にも活用されているようなので今後の観光資源としての可能性を探ってみることも必要ではないのかと感じた。一艘のボートに乗り合った者は呼吸を合わせてパドルを漕がなくてはならないので知らずに仲間意識が芽生え、かつそれが協調性を強くすることにつながると思うので学校行事の一環としてチャレンジしても良いのではなかろうか。あるいは職場単位のレジャーとしても有用ではないかと思う。興味をもたれた方はご一考いただきたい。連絡をいただければインストラクターを紹介いたします。
 
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