数日前の某紙に「携帯の奴隷 議場でメール、注意も無視」という見出しの面白い記事が載っていた。公共の精神の尊さを謳った改正教育基本法が審議された昨年の臨時国会のさなか、本会議直前に開かれた自民党代議士会で議院運営委員会理事の議員から、本会議場では携帯電話を使用しない旨の通知がなされたとの記事であった。記事には議場でメールをしている議員の写真が何カットも掲載されており、「国会内のマナーさえ守れない人に教育を語る資格があるのか」というキャプションが付けられていた。 僕はこの記事を読んでやっぱりネと一人ごちた。というのも昨年の4月に衆議院の国土交通委員会に参考人として呼ばれたときに驚いた記憶があるからだ。3時間という委員会の間じゅう、何人もの議員が携帯でメールをしていたのである。それは党派に関係なく与党も野党も同じ状況に見てとれた。どちらかというと若い議員に多く、一人だけいた女性議員などは両隣の議員に自らの携帯を見せてニヤニヤしていたから、余程の吉報がもたらされたのか、あるいは楽しい画像が配信されていたのかもしれない。 もちろんその時は本会議場ではなく委員会室ではあったが、おそらく委員会室であっても議席でメールをするということは予定されてはいまい。ひょっとしたら委員会審議をしながら頻繁にメールで情報収集をしなければならないくらいに議員活動が忙しいのかもしれない。若手の議員の皆さんも大変だなあ?。 だけど本当にそんなことでいいのかな?、少なくとも僕の知る限り、県議会でも市議会でも議席でメールをしてる議員はいないと思う。戯れにメールをしながら議席にいるどこかの議員と富山県議会や富山市議会の議員とを並べてみればどちらが健全なのかは子供でも分かる。「しっかりしてくれよ!」と言ったら言い過ぎか?
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