平成20年1月21日

 年が改まってからも毎日忙しくしていたら、あっという間に1月の3分の2が過ぎてしまった。気がつけば20年度予算査定の真っ只中。財源に制約がある中ではあるが、道路や河川の維持修繕の予算もしっかり確保しないと後日になってかえって事業費が嵩んだり事故につながることがあることを考えると通常の事業費の額でよいのかという思いが強く苦慮している。これからは橋梁の修繕の必要性も高まっていくだろう。学校建設や都市整備や増嵩する扶助費や福祉ニーズの多様化などに対応しつつ、しかしやはり既存インフラの維持修繕は避けて通れない。こんな悩みも知らずガソリン価格の25円下げを叫んで選挙戦術の道具にしている勢力に腹が立つ。道路に使おうが使うまいが、使途が何であるにせよこの時期に国税総額が減額になる議論はありえないと思う。無責任な議論でありポピュリズムな姿勢だ。25円下げる替わりに消費税を上げるというならともかく、歳出の無駄を省いて代わりの財源を作るという主張は財政論としてありえない。

 まてまて、腹立ちまぎれにこんな話を書きたかったのではなかった。軌道修正しましょ。実は先日、東大の神野直彦先生の講演を聞いた際に紹介された次の詞を紹介したかったのである。この四月からわが家の次女が大学に進学する。この子が4・5才の頃から県会議員になりそして今の立場になったことから、次女を本当に抱きしめて愛情を注いできたのだろうかという思いがあるだけに、最後のフレーズが胸にしみ込む。世界中の愛情を感じとることをおぼえる 娘でいて欲しい。

ドロシー・ロー・ノルトという人の「子ども」というタイトルの詞である。

     批判ばかりされた 子どもは
     非難することを おぼえる

     殴られて大きくなった 子どもは
     力にたよることを おぼえる

     笑いものにされた 子どもは
     ものを言わずにいることを おぼえる

     皮肉にさらされた 子どもは
     鈍い良心の もちぬしとなる


     しかし、激励をうけた 子どもは
     自信を おぼえる

     寛容にであった 子どもは
     忍耐を おぼえる

     賞賛をうけた 子どもは
     評価することを おぼえる

     フェアープレーを経験した 子どもは
     公正を おぼえる

     友情を知る 子どもは
     親切を おぼえる

     安心を経験した 子どもは
     信頼を おぼえる

     可愛がられ 抱きしめられた 子どもは
     世界中の愛情を 感じとることを おぼえる

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