告白しなければならない。ライオンズクラブの仲間に誘われてついにプレジャーボートの共有者になってしまった。と言うか、正確には二人の先輩が僕のために購入を提案してくれたようなものだ。別段、釣りをしたいというわけではなく、もちろん水上スキーをしたいと思っているわけでもない。ただ、波の静かな早朝に気分転換のために30分程度走らせてみたいだけなのだ。恐ろしく贅沢な話ではあるが…。 去年の7月に小型船舶の免許を取得した際の目的は、秋に予定されていた富岩運河、環水公園での電動エコボートの運行実験において自分自身で運転してみたかっただけなのだが…。まさか共同購入とは言え、オーナーになるとはネ。もっとも去年の8月8日付けのこのコーナーの書き込みで、初めてヨットに乗せてもらったあとの感想を述べた後、「深みにはまる前に日常に戻らないと、船が欲しいなどと考え始めそうである。危ない思考を払拭するためにという訳ではないけれど明後日からは薬師岳登山である。山行にはまっても欲しがる物はせいぜい新しいストックくらいだから安心である。」などと書いているのになぁ。心の隅では今日の日があることをひそかに予感していたのかも知れない。困った性格である。 ともかく、現にマリーナに23フィートの船が停泊しているのである。先日、みんなで試乗してみたがさすがに快適であった。それ以後は、子どもが欲しかったオモチャを手に入れた時のように、タオルやラジカセを船内に運び入れて楽しんでいる。生来の幼児性を遺憾なく発揮している次第である。いよいよ明日は一人で出航してみたいと思っている。離岸や沖での操船はともかく、はたして無事に着岸できるやら。いきなりぶつけちゃまずいよネ。そう言えば、19歳の夏に初めて運転免許証を手に入れて、勇んで車を運転したときは車庫入れでぶつけそうになったなぁ。はたしてどうなることやら。でも慣れるしかないのだから、思い切って最初の一歩を踏み出すこととしよう。ちなみに船名はVELOCE号と命名した。イタリア語で速いという意味。遅くても良いからまずは出港だ。ヨーソロー。
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