いよいよ今日で平成20年度が終わる。明日からは新年度。気持ちをリセットするための良い節目だと思う。明日からまた新たな思いで頑張ろう。 今朝、今日をもって退職する職員、160名に退職辞令を直接交付した。毎年のことだが、定年退職をむかえた満足感と一抹の寂しさが混じったような表情の人が多い。全員に「ご苦労様でした。」と声をかけながら辞令書を渡したものの、皆さんの胸中を去来するいろいろな記憶や感情を思えば、もう一言、「ありがとうございました。」と言うべきだったのか。定年を待たずに自己都合で退職した人も含めて、すべての退職者にこの稿を借りて改めて謝意を述べたい。「長い間の奉職、ご苦労様でした。そして有難うございました。」 その際の挨拶で伊能忠敬のエピソードを披露しながら退職者の皆さんのこれからの人生に僕なりのエールを送った。伊能忠敬は50歳になって家業を息子に譲り、それからほとんど独学で測量の学問を始め、17年の歳月を重ねて日本全図を完成させたのである。その時には72歳になっていた。測量した総距離は4万km以上に達したと言われている。それは地球一周に相当する距離なのである。すごい人生だと思う。60歳の定年を迎えたとは言え、人生はそれからこそ大きく花開くものだと言いたかったのである。 僕の50歳からの挑戦もまだ続いている。50歳になってから始めた、登山、イタリア語、バイク、アルトサックス、小型船舶、料理などの挑戦は楽しみながら続いているのだ。(あっ!バイクだけは危ないからと止められたので封印中。)第二の人生につながる挑戦というほどではないものの、少なくとも老後を充実したものとするためにこれからもいろいろなものにチャレンジしたいと思う。 今日は平成17年4月1日に合併してからちょうど満4年となる日でもある。この4年間は苦労もあったが概ね順調に仕事ができたのではないかと自分なりに総括している。4月の23日には市長としての現任期の満了となる。多くの皆さんのご支援のおかげでこの4年間、働かせていただいたことに心から感謝申し上げる。有難うございました。明日からは次の4年間、いわばセカンドステージへの挑戦ということになる。しっかりと運動をして結果を出したいと思う。いっそうのご支援をお願いします。
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