「夫源病」という病気があるらしい。と言っても、医学的な病名ではないとのこと。40歳から60歳代の女性の間で更年期障害とされてきた体調不良の原因の一つに、夫の無神経な言動や無関心などがあるとして大阪市のある医師が「夫源病」と名づけたらしい。夫の無神経な立ち居振る舞いや言動が原因で気持ちが落ち込んだり気が塞いだりしたあげく、身体に変調をきたすということだ。さもありなん、という気がする。世に無神経な男性は多いからなぁ。かく言う僕もそんな日があったのかもしれないなあ。さすがに暴言をはくということは無かったと思うが、妻の心の動きや悩みに気付かずに無神経に振る舞ったことはあったに違いない。いまさら反省しても遅いけれど、せめて娘たちを「父源病」にさせることは無いようにしなければなるまい。 この医師によると夫源病を招く夫の典型的な行動として、①『誰に食べさせてもらっているんだ』などとした高圧的な口癖がある。②妻が今日の出来事などを話しても上の空、③定年退職した途端、妻にまとわりつく、の3態様をあげている。そのうえで妻の方が我慢強く弱音をはかないタイプだと夫源病にかかりやすいとのこと。思い当たる人は少なくないんじゃなかろうか。 対処法はあまりべったりとくっついて生活せず、プチ別居が良いそうだ。互いに干渉せず自由に暮らすということだろう。なるほど、かつてのわが家のように暮らせばいいということだ。わが家の場合は自由すぎた面もあったけれど…。久しぶりに妻との暮らしを思い出した。
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