3日、4日の2日間、全国市長会総会があった。毎年のこととは言え813の都市自治体の代表が集まる会場はなかなか壮観である。もちろん旧知の市長がたくさんいるのだが、まったく会ったことのない人も多くいる。市長の交代が激しいということだろう。僕も知らないうちに経験の長いほうに入ってしまった。古株とまでは言わなくても、ベテランといったところか。鮮度が落ちたとも言えるなあ。考えさせられる。
今回の出張には研修として女性職員が一人同行した。したがって秘書課長を含めて3人で出張した次第。この女性職員が初々しくて楽しかった。まずは、羽田から浜松町までのモノレール。今から思えばこの時も子供が初めて電車に乗った時のようにキョロキョロと車窓を眺めていた気もするが、驚いたのは浜松町でタクシーに乗った後である。タクシーが動き出してすぐに前方を指さして彼女が叫んだ。「あっ、東京タワーだ!!」と。なんと、そこから目的地に到着するまでずっとそんな調子だったのである。「あっ、増上寺の向こうに六本木ヒルズが見えるーーっ!!!!」、「東京タワー、近い!!」、「あっ、アメリカ大使館!!デカい!}」。運転手さんが次々に解説するものだからほとんどはとバス状態。(もっとも僕ははとバスをよく知らないんだけど…。)やがて車は総理官邸前を通り国会議事堂の裏を抜けて目的の宿舎に到着。その間ずっと彼女の興奮が伝わってきて面白かった。羽田からの便で帰ってきたのだが、途中でスカイツリーが見えた時にどういう反応だったのかは語るまでもないと思う。若さと元気が無い物ねだりのように羨ましかった。 昨日と今日の会議を傍聴したうえでの彼女のコメントが的を得たものだったので研修の実があったと思う。(決して「はとバス」だけの出張じゃなかったことを念のために言っておかなきゃね。) 最後に富山空港に到着したときに「あっ、富山キトキト空港だぁ!!……!!」と叫んでくれたら最高だったんだけどなあ…。
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