平成27年8月21日

 先ほど北信越国民体育大会の開会式に参加してきた。来月開催される国体の予選会として開催されるもので、北信越5県のソフトボールと軟式野球の選手と役員などが参加した開会式であった。特別なハプニングなどがあった訳じゃないけれど何となく嬉しくなる開会式であった。何となれば、開会宣言に続いて「国家」斉唱、「若い力」斉唱、そして「富山県民の歌」斉唱というプログラムだったからである。やっぱり「若い力」はいいなあ。僕はこの歌が大好きなのである。そして、仰ぎ見る立山連邦…で始まるあの懐かしい富山県民の歌である。これもまた久しぶりに歌った。元気の出るいい歌だと思う。顔を上げて大きく口を開いて歌える歌はスポーツ競技の開会式にふさわしいと思う。体協を中心として準備がされたものと思うが感謝したい。

平成27年8月12日

 ここにきて朝夕が過ごしやすくなってきた。にもかかわらずここ数日早くから目が覚めてしまう。今朝も3時半に起きだした。ちょっと早すぎるかなと思いながらも、昨日買っておいた花を持ってお墓に供えに行った。さすがに真っ暗であったが、わが家の墓がある吉祥寺の寺山の通路は照明が灯されていた。お盆の入りだからであろう。おかげで花を供え、蝋燭をともし、線香に火をつけて静かに手を合わせることができた。周りのお墓はどれも灯がついていない中でわが家の墓だけが明るく浮かび上がって見えた。シルバー人材センターに墓の清掃をしたもらったのでゴミもなく落ち着いた雰囲気の中でお参りすることができた。胸中で娘たちのことなどを語ってみたが返事はなかった。また1年が過ぎたのだなと思った。家に帰ろうと石段を下りはじめてみるとポツポツと小雨が落ちてきた。いささか濁った心を洗えとでも言うかのように…。

 明日は僕の誕生日である。63歳になるのだ。あっという間に1年が過ぎていく。時を惜しむ歳になったのだなあ。明日は恒例の薬師岳登山である。毎年のように山で誕生日を過ごすことができるのは健康の証でもある。天気が心配ではあるが元気に出かけることとしよう。

平成27年8月5日

 グランクラスに乗ってみました。
 
 私用で上京した帰りに、北陸新幹線のファーストクラスであるグランクラスに乗ってみた。全部で18席あるシートは満席だった。僕はもうすぐ高齢者という一人旅であったが、多くの乗客は本格的な高齢者のカップルであった。例えて言えば、冥途の土産にグランクラスなるものに乗ってみますかな、といった感じの夫婦連れがほとんどであった。料金が高くても構わないさ、とにかく一度は乗ってみなきゃという人たちなのである。
 その18席の乗客にサービスするためのアテンダントが二人乗車していた。東京駅を発車するやいなやこのアテンダントがおしぼりを配るなどのサービスを開始した。やがて「ヨウケイショクにしますかワケイショクにしますか?」と聞いてくる。僕は何のことなのか分からず一瞬ムムッとしたものの、すぐに洋軽食と和軽食であることに気付いた。隣の紳士も分からなかったらしく「ヨウケイシヨクとは何のことかね」と尋ねたのであった。すかさず彼女が「サンドイッチです」と答えると、紳士は「そんなら最初からサンドイッチはどうだと言えばいいだろう」と返したのであった。僕は「そうだ、そうだ」と内心で思いながらヨウケイショクなるものを注文していた。(ちなみに和軽食はお弁当であった。) 料金はすべて無料である。
 もちろんアルコールも出る。当然のことながらこちらも無料なのである。僕は富山まで2時間しかないのだからと思ってビールを注文したが、隣の紳士は赤ワインを飲み始めた。
 やがてアテンダントのお嬢さんがお代わりはどうかと聞きに来た。この話が面白くなるのはここからである。紳士とお嬢さんのやり取りを披露しながら話を進めることとしたい。 

 「何かね、何を飲んでもタダなの?」
 「はい、すべて無料となっています。」
 「何本飲んでも?」
 「はい、いくらお飲みになっても無料でございます。」
 「婆さん、孫のためにワインを4本ほど持って帰ろうかね。」
 「お持ち帰りは困ります。」
 「タダなら同じことじゃないのか。」
 「車内でお飲みいただく場合には無料ということでございます。」
 「きまりならしょうが無いな。飲めると思うから2本ほど持ってきてくれるかな。」
 
この後が凄いのである。紳士は配偶者と思しきご婦人に向かって次のように告げたのであった。

 「婆さんや、あんたが持っているペットボトルはほとんどカラじゃから飲んでしまいなさい。その中にワイ  ンを入れて持って帰ろうじゃないか。」
 「そうですね、そうしましょう。」

そして、この二人はアテンダントの目を盗んでそれを実行したのであった。恐るべし老夫婦。
 僕は笑いをこらえることができず吹き出していた。そしてその後も老夫婦の会話を楽しむことができたのであった。ある意味で、楽しい旅だったのである。
 当然のことながら、グランクラスを先頭にした「かがやき」は富山駅まで順調に走り続けてくれた。そして、その老夫婦は。僕に続いて下車されたのであった。おそらく富山の人だったのだろう。恐るべし富山人と言うべきか。
 
 
 
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