過日、チョット面白いことがあった。ある方からわが家に届いたハガキが2円の料金不足だったのである。現在は52円であるハガキだが以前は50円だった。長い間ハガキを出したことのない僕にしてみると、そう言えばそうだったよねぇ、という感じだった。差出人の方もそんな感覚で買い置きされていたハガキを使われたものだと思う。面白いと書いたのはここからの郵便局の対応である。本来なら、集配をした時点で未納不足があることが分かるのだから差出人に返送されるべきものであろうと思う。しかしあえてそうしないでわが家の郵便受けに届けられていたのである。ハガキには未納不足2円というスタンプが押されていて、さらには別紙が添付されていた。その別紙の記載内容が面白いのだ。曰く、2円不足しているので受け取りを拒否する場合には郵便局まで持参するか連絡するかしてほしい、受取人が2円負担する気があるなら2円を郵便局に持参するか、別紙に2円の切手を貼って投函するかしてほしいと。 不足ではあるけれど受取人宅まで配達するという対応は融通がきいていてなかなかだと思う。しかしそのあとの対応がいかにも郵便局らしいじゃないか。全体の手間は2円の価値を超えているのじゃなかろうか。しょっちゅうあることじゃないのだから今回は大目に見ておきます、という訳にはいかないんだろうねぇ。 受け取りを拒否して差出人の方に不快感を与える訳にはいかないので添付されていたハガキ大の用紙に切手を貼って投函しておいたけれど…。滑稽さはぬぐえなかった。 娘に話してみると当然のことだという反応であったから、僕の感性がおかしいのかもしれないけれど…。 どういう理屈で受取人に2円の債務が移るのだろうか。そのうえで僕が払わなかった場合に郵便局はどのように対応するのだろうか。郵便物を受け取ったことは事実だから争わないとして、そのまま放置しておくと2円に相当する僕の資産を仮差し押さえのうえ支払い命令でもかけてくるのだろうか。そんなことを考えているとますます面白いよなぁと思わされる。しかしまあ、いかにも日本的ではあるよね。
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