平成28年5月29日

 最近の若い人たちが使っている言葉の中についていけないものが沢山あることは了解済み。ここにきて、ネット用語という新しいジャンルが出てきて、分からない言葉が急増してきているらしい?。らしい?という語尾で文を終えたのは次のような理由からである。僕はメールを使うし、インターネットで調べ物もするけれど、SNSと言われるものに無縁である。したがってSNSの世界でどんな表現や用語が普及しているのかを知る由もない。だから、最近の風潮を表現するのに、らしい?としか言いようが無かったのだ。
 そのうえで、僕の言語感覚には縁の無いはずのネット用語が最近の僕の生活に入り込んで来ていて困惑している。最近になって特に耳にするのが「ディする」という言葉である。若い人たちばかりじゃなく、ほぼ同世代の人が使っているケースもあった。つい先日は、人気者のコメンテーターが使っている放送も見た。前後の文脈から判断すると、「ディする」とは軽蔑するとか見下すとかという意味らしい。ちょっと前には同じ意味の用語として「ディすり」という表現があったことに気付いて、いろいろと英単語を調べてみた。やがて、「ディすり」とは「ディス・リスペクト」を省略した「ディスリ」であることに気付いたのであった。その「ディスリ」が日本語化して、「ディする」、「デイすったね」、「ディすろう」などと言う風に使われているのである。言葉は生き物だと分かってはいるものの複雑な思いにとらわれている…。
 そんな前世紀の遺物のようなオジサンの狼狽えぶりなど気にすることもなく、SNSの世界では驚くほどの数のネット用語が瞬く間に広がっているらしい。別に僕の生活に影響もなく、僕自身に関心もないのだからどうでも良いことなのだけれども、ここに来て、会話の中に「ディする」以外の意味不明の言葉が出てくることが多くて困惑させられている。はたして日本語はどこに向かって漂流していくのだろうか。
 スマホを持たない僕の世界は標準的スマホ生活者の生活実態と比べると加速度的に縮小している。もう既に、今浦島みたいな生活能力なのである…。最大公約数的な意味での社会と、普通に、あるいは対等に付き合っていける余裕はあとどれくらいあるのだろう。自信が無くてもスマホ社会に順応していくしかないのだろうか。ガンコなガラ携オヤジの心は乱れているのである。
 思えば、子供の頃から機械や道具が苦手だった。それどころか多くの領域で対処能力が無いことを知りながらも、生来の器用さで誤魔化してきたのである。これからも誤魔化し処世術で生きていくしかないのだ。そう思えば「ディする」という言葉を使うことなど苦労はいらない。思い切って誰かをディすってみますかな?いえいえ、リスペクトでしょ。
 
 

 

平成28年5月19日

 夏服への衣替えにあわせて、狭くなって窮屈に収納されているスーツ類を整理してみた。かつては大のお気に入りだったけれど随分長いこと袖を通していないものや、もっと太っていた時期に仕立てたものなど何点かを選んで廃棄することとした。どれも亡き親友の店で仕立てたものだった。ああ、この生地は彼が選んでくれたものだなあ。とか、このスーツを作った頃は一緒にマウイ島に行ったよなあ。とか、いろいろと思い出されてきてしんみりとしてしまった。今までも着なくなったスーツを廃棄したことが何度もあったけれど、その頃は彼が元気だったのだから感慨にふけるということがなかった。思えば、今回廃棄しようとするのは彼が亡くなってから初めてのことなのだなあ。そんなことを思っていたら、惜しくて捨てられなくなりそうになった。何日もそのまま部屋の隅に置いていたのだが、今朝早くに意を決して廃棄用の袋に突っ込んだ。明日が収集日である。思い出だけを残して捨てることとしよう。

平成28年5月17日

 今月に入って初めての書き込み。連休の間は旅行に出たりしていたのだけども、連休明けからは、毎日のように何かを書かなきゃと思いながら忙しさに流されてしまっていた。何と言っても、昨日閉幕したG7環境大臣会合の準備や対応、さらには同時に行われたパラレルセッションへの対応で余裕がなかった次第である。パラレルセッションとは文字どうり主会議である大臣会合に並行して開催された都市の代表者たる市長会合のことである。毎年G7のどこかの国で行われるサミット。そしてそれに合わせて各分野での大臣会合が開催される。今回、環境大臣会合に並行して「都市の役割」をテーマに市長会議が開催されたのだが、初めてのことだとのこと。その会議を富山市で持つことができたことは大変に名誉なことだと思う。そんなこともあって昨日までの数日間、早朝から深夜まで集中した時間を持てた。おかげで昨夜は泥のように眠ることとなった。それなりに緊張していたのかも知れないなあ。英語漬けだったことも疲労の原因だろう。でもまあ、大成功だったと思う。富山市にとっても職員にとっても、そして僕自身にとっても良い経験になった。明日以降に生かしていきたい。
 外国からの参加都市は次のとおり。イタリア フィレンツェ市、カナダ バンクーバー市、フランス ヴィトリー・ル・フランソワ市、イギリス ブリストル市、ドイツ フランクフルト市の5市である。ブリストルの市長とは昨年のレジリエンス市長会議以来の交流があるものの、他の皆さんとは初対面であった。それでも随分と話し合い、お酒をともにし、友情を育み、深めることができたと思う。特にフィレンツェのナルデッラ市長とは意気投合したと言っても良いと思う。久しぶりにイタリア語で会話ができたことも嬉しかった。ほとんど忘れてしまっていたイタリア語なのだが友情をはぐくむのには役立ったと思う。もう一度会話力を磨かなきゃと思い、今日は久しぶりにイタリア語の先生に来てもらった。勉強再開である。頑張ろう。
 各市長たちとは再開を誓ったのだが、何時になることやら…。その前にやらなきゃならないことがあるじゃないか。英語とイタリア語のブラッシュ・アップである。はたしてどうなることやら…。
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