一週間かけて南米チリの首都サンチアゴに行ってきた。チリの大統領夫人主催の国際セミナーにゲストスピーカーとして招かれたからである。移動時間が25時間を超えるという地球の裏側への旅は興味深くもあったがさすがに疲れた。
そんな旅の疲れを癒そうと、帰国した日の夜に馴染みのお店で知人とお酒を飲んでいた。何組かのお客で賑わっていたそのお店にやがて若いカップルが来店した。男性のほうがそのお店で以前にアルバイトをしていたとのこと。その男性が前日に同行の女性にプロポーズをしてOKを貰ったので、その嬉しいニュースをかつて世話になった店の店主夫婦に報告に来たと言った。店主も驚いたがお店で飲んでいたお客全員が驚いた。そしてその場にいたみんなが温かい目で輝いている二人をみつめおめでとうと言って祝福したのだった。僕は少しやりすぎかなと思いつつお店にシャンパンを一本オーダーし、みんなで乾杯をして若い2人を祝福しようと提案した。そして厨房にいた従業員も含めてその時にお店にいたみんなで2人の未来が輝くようにと願って乾杯したのである。2人はすごく喜んでくれたし、僕らはみんな幸せな気分になることができた。得がたい瞬間を持つことができて良かったと思う。お洒落な祝福の時間を持てたことを僕自身の気持ちとしてもすごく嬉しく思った。僕もそれなりにシャンパンをお洒落に使える大人になれたということか? 支払いが高くなってしまったけれど…。
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