平成31年1月30日

 もうすぐ1月が終わろうとしているのに相変わらず雪が積もらない。朝、目覚めると畑や屋根の上にうっすらと雪か積もり白くなっていることはあるもののあっという間に溶けてしまう。日中にちらちらと降ることがあっても積もる気配はない。除雪の心配をすることもまったくない。おかげでわが家の新型除雪機も出動の機会がないまま敷地の角に鎮座したまま。以前に、準備万端だからいつでもやって来いと雪前線に挑戦宣言をしたけれど肩透かしにあっている。車庫の入り口に電気で温めて融雪するシートも設置したのだがまったく用をなしていない。少しは活躍の場を与えてほしいものだ。新型除雪機は導入の際に操作方法のレクチャーを受けたのだけれどほとんど覚えていないほどだ…。
 今年の天邪鬼な雪前線の耳に僕のつぶやきが届いた場合に反撃に出てくるかも知れないので挑発はこれぐらいにしておこう。新車を購入したのにドライブ日和がやってこなくてフラストレーションを貯めている若者の心理と同じか?まだまだ若い?いやいや、もう高齢者なのだから落ち着いて雪を待つことにしましょ。雪よ来い。


平成31年1月29日

 昨日手にした本で面白い言葉を知った。“あれおれ詐欺”という造語である。「あれはおれがやった。」「あれもおれがやった。」とか「あれにもおれがかかわっていた。」 とか「……のお蔭で(おれが)あれを進めることができた。」とかというニュアンスでしょっちゅう自慢話をしたがる手合いを揶揄する新造語らしい。“アレオレサギ”という音と響きもなかなか良い。考えてみると、詐欺かどうかは別にして「あれおれ」タイプの人は世の中にいるものだ。結構身近にもいそうである。子どもの頃から、過ぎた自慢話ほどみっともないことはないと考えて生きてきたので“あれおれ”タイプの人の話を聞くのは結構つらい。忍耐が必要だ。その前に、他山の石ととらえてわが身を自省するべきだな。
 ものはついでの例えもある。この際だから僕の感性に合わないタイプの話しぶりをもう一つ挙げておこう。それは同じ話を臆面もなく堂々と何度もする厚顔無恥な話し手のことである。例えば何かの会場で壇上に立って話をしなければならないとする。壇上から見渡した会場に何度も一緒だった聴衆がいる。中には毎日のように同席している人もいる。そんな人がいたら僕は前回と同じ話はしない。ましてや毎回同じ話をすることは絶対に避けたいと思う。いつも会場の空気や雰囲気を見ながら、なるべくその場にあわせた話をすることが僕のスタイルである。いつもいつも満点は取れないけれどなるべくそうありたいと思っている。選挙の個人演説会の弁士に呼ばれると同じ顔ぶれの弁士陣で一晩に何会場か順番に回ることとなる。会場ごとの聴衆が違うのだから全ての会場で同じ話をしても良いものだが、一緒に回っている弁士に同じ話をしていると思われるのが恥ずかしくて工夫をすることが大変だ。でもそれが僕の美学なのだ。前に聞いた人がその場にいると感じたならなるべく同じ様には話さない。それが僕のやり方なのである。ところが、世の中には臆面もなく同じ話を繰り返す人がいる。何度も聞かされるのでこちらが覚えてしまうほどである。求められれば代役ができるほどだ。出来のいい話なのだから同じ話を何度でも提供することが良いことなのだという考えに立ってのことだと思うけれど、僕のやり方とは大きなかい離がある。なによりも、何度も同じ話を聞かされる立場としては目を閉じて耳の感度を落とし、ひたすら時が過ぎるのを待っているのだということに思いして欲しいものだ。僕らは耐えているのである。僕らは短くて面白い話を待っているのだ。丸谷才一さんのエッセイに「挨拶はむずかしい」というものがあったと思う。挨拶はむずかしい。せめて面白く楽しく話したいものだと思う。幾つになっても出来のいい挨拶ができていないけれど、まあ死ぬまで勉強の時というところか。

 
 

平成31年1月15日

 早朝から神棚や仏壇に供えていたお正月用のお飾りやお酒をかたずけた。玄関に飾っていた羽子板などもしまった。暦のうえで今日がそういう作業をする日として正しいのかどうか分かっていないのだが、三連休が明けて本格的に予算編成作業の開始日だからとの思いで節目に位置付けた。続いて、昨日届いていた啓翁桜を比較的大きな花瓶にさして玄関に飾った。冬に咲く寒桜の切り枝である。毎年この時期に届けてもらうようにお願いしてある。わが家の歳時記である。すでに桃色に色づいている若芽もあるので月末には満開の桜になるかもしれない。今のところ暖冬である今年の冬。このままで済むとは思わないけれど、わが家の玄関先に春が来る日は近いのかも知れないな。今日から月末までほとんど庁議室に缶詰め状態になりながらの作業が続く。頑張ろう。
 

平成31年1月10日

 インドネシアへの出張から帰ってきた。年があらたまった後の恒例行事である初市や出初め式という風物詩とも言うべき早朝行事が続いた翌日の朝に出発してジャカルタに向った。前日までの気温との差が大きくて面食らった。ジャカルタに一泊した後に目的地であるジャワ島のスマラン市に移動。インドネシア政府の省庁幹部や海外機関も出席するスマラン市主催の式典に参加した。富山市との連携事業を高く評価してもらったうえに、インドネシア国内のいくつかの市から今後の富山市との連携の要請を受けた。中央政府からも強い要請があった。富山市内企業の海外ビジネスチャンスのために今後とも海外連携事業に励みたいと思う。

 さて、ジャカルタやスマランの国内線の空港内ではアルコールが販売されていなかった。ホテル以外の飲食店や公式セレモニーの会場でも同様であった。やはりイスラムの国なのである。ヒンズーの国であるバリとは大きな違いがある。
 公式行事が終わった後の僕らはすぐに帰国のための移動にうつり、スマラン市の空港内のラウンジにお酒が置かれてないことに驚き、空港の中の幾つものお店でビールがないかと尋ね、ことごとく断られ続けた。空港だけじゃなく市内の飲食店も基本的にはビールさえ無いとのこと。僕らの暮らしぶりとは大きな違いである。これがイスラムの国なのかと思い知らされた。
 イスラム教徒じゃない僕らのような外国人には特別に提供してくれれば良いものをと愚痴を口に出してみて気が付いた。例えば、マリファナが合法化されている国の人が成田空港や羽田空港内のラウンジや飲食店にマリファナが無いことを愚痴っている様を思ってみればうなずけることだ。僕らがイスラムの国でアルコールを飲みたいと言っていることは大麻・マリファナ・売春が合法化されているオランダ人がわが国で薬や売春宿を欲しいと言っていることと同じなのだと。
 酒量を落とすしかないという環境に身を置いて良かったのかも知れないなあ。などと思いつつ、この稿を書きながら杯を重ねている情けない自分がここにいる。あ〜あ。これで良いのだろうか。思いは複雑である。

平成31年1月4日

 平成最後の年が明けた。おめでとうございます。今年も宜しくお願いします。5月1日に新しい天皇が即位され新元号の時代になる。国民にも国自体にも大きな転換点なると思う。マインドフルな新時代にしていかなくてはならないと思う。先ずは平成最後のこの4か月、しっかりと取り組み充実したものとしていこう。例年の年明けとは少し違う、逸るような、燃えるような、荒ぶるような思いが湧いてくる、そんな新年である。良い年にしたいと思う。
 今年も年賀状を出さなかったのに多くの人からいただいた。お心づかいに感謝、感謝。有り難いことだ。思いに応えなくてはと気持ちを引き締めている。今年も宜しく願います。
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