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大好き!保育園
森 雅志 2016.11.05
「シニア保育サポーター」という制度をご存知だろうか。各地の市立保育所で花壇づくりや草むしり、あるいは運動会や生活発表会のお手伝いなどのボランティア活動をしてもらうという制度である。おおむね60歳以上の方を対象としており、あらかじめ希望される保育所に登録をしていただき、市の費用でボランティア活動保険に加入してもらったうえで各種の活動に就いていただくという仕組みとなっている。
この事業の目的としては、シニア保育サポーターと子供たちが交流することで子供たちが地域の方たちに親しみを抱き、その結果としていたわりや思いやりの心を育むことにつながること。高齢者の皆さんにとって生きがいづくりの機会となり、外出頻度を増やすことになること。欲に転んだ言い方をすれば、除草や除雪のお手伝いをしてもらうことで保育所業務の負担軽減になること。以上のことなどがあげられると思う。現在の登録者数は42カ所の市立保育所で合計275人となっている。多くの方々に活動していただいていることに心から感謝申し上げたい。
先般報告を受けたアンケート結果によれば、サポーターの皆さんの意見として次のような内容が多く寄せられている。保育士や子供たちに喜んでもらえることでやりがいや生きがいを感じるとか、保育所に行くのが楽しいとか、サポーター同士の交流の場になっていることが嬉しいとかといった意見である。そういう気持ちで活動を続けてもらえるのなら大変に良いことだと思う。雨の日や雪の日もあるのだから無理のない範囲で楽しみながら取り組んでもらえれば幸いである。サポーターの皆さんにもう一度、心からの感謝をお伝えしたい。ありがとうございます。
さて、ご存知の方も多いと思うが、僕は小さな子供たちと触れ合うのが大好きである。つぶらな目と視線が合うと知らずに話しかけてしまう。いや、嫌がられていることに気付かずチョッカイを出してしまうと言った方が正しいのかもしれない。調子に乗りすぎて
赤ちゃんを泣かしてしまったことも数多くある。そんな時は大いに反省するのだが、何かを吸収しようとして無垢な目を大きく見開いている赤ちゃんに出会うと、またぞろチョッカイを出してしまうところが始末におえない。
何時だったか、保育所めぐりをしたときに一人の男の子を抱き上げて、いわゆる「タカイタカイ」と持ち上げたことがあった。そしたらその部屋にいた他の子たちから次から次と「タカイタカイ」をおねだりされて困ってしまったという思い出もある。
そんな僕だから、このシニア保育サポーターの制度の説明を初めて聞いた時から、いつかはこのボランティア活動に参加したいという強い憧れを抱いている。今の立場じゃすぐに登録という訳にはいかないけれど、やがてリタイアした際には必ず参加したいと思う。その時には深入りしすぎて保護者の皆さんや保育士の人から迷惑がられないように気を付けなきゃなと今から杞憂さえしている。今日の時点でそんなことまで考えている自分がおかしいとは思うけれど、予約登録みたいな手続きがあるのなら今すぐにも手をあげたいくらいだ。無垢な子供たちはそれくらいに魅力的だということである。その無垢なる存在が時間の経過とそれにともなう加齢の結果、何故に今の僕のように偏屈で不純物のような存在に変身してしまうのだろうか。人間とは難解な生き物だと思わされる。せめてたまには無垢なる子供たちと触れ合うことで純真さの回復の機会としましょうか。
この事業の目的としては、シニア保育サポーターと子供たちが交流することで子供たちが地域の方たちに親しみを抱き、その結果としていたわりや思いやりの心を育むことにつながること。高齢者の皆さんにとって生きがいづくりの機会となり、外出頻度を増やすことになること。欲に転んだ言い方をすれば、除草や除雪のお手伝いをしてもらうことで保育所業務の負担軽減になること。以上のことなどがあげられると思う。現在の登録者数は42カ所の市立保育所で合計275人となっている。多くの方々に活動していただいていることに心から感謝申し上げたい。
先般報告を受けたアンケート結果によれば、サポーターの皆さんの意見として次のような内容が多く寄せられている。保育士や子供たちに喜んでもらえることでやりがいや生きがいを感じるとか、保育所に行くのが楽しいとか、サポーター同士の交流の場になっていることが嬉しいとかといった意見である。そういう気持ちで活動を続けてもらえるのなら大変に良いことだと思う。雨の日や雪の日もあるのだから無理のない範囲で楽しみながら取り組んでもらえれば幸いである。サポーターの皆さんにもう一度、心からの感謝をお伝えしたい。ありがとうございます。
さて、ご存知の方も多いと思うが、僕は小さな子供たちと触れ合うのが大好きである。つぶらな目と視線が合うと知らずに話しかけてしまう。いや、嫌がられていることに気付かずチョッカイを出してしまうと言った方が正しいのかもしれない。調子に乗りすぎて
赤ちゃんを泣かしてしまったことも数多くある。そんな時は大いに反省するのだが、何かを吸収しようとして無垢な目を大きく見開いている赤ちゃんに出会うと、またぞろチョッカイを出してしまうところが始末におえない。
何時だったか、保育所めぐりをしたときに一人の男の子を抱き上げて、いわゆる「タカイタカイ」と持ち上げたことがあった。そしたらその部屋にいた他の子たちから次から次と「タカイタカイ」をおねだりされて困ってしまったという思い出もある。
そんな僕だから、このシニア保育サポーターの制度の説明を初めて聞いた時から、いつかはこのボランティア活動に参加したいという強い憧れを抱いている。今の立場じゃすぐに登録という訳にはいかないけれど、やがてリタイアした際には必ず参加したいと思う。その時には深入りしすぎて保護者の皆さんや保育士の人から迷惑がられないように気を付けなきゃなと今から杞憂さえしている。今日の時点でそんなことまで考えている自分がおかしいとは思うけれど、予約登録みたいな手続きがあるのなら今すぐにも手をあげたいくらいだ。無垢な子供たちはそれくらいに魅力的だということである。その無垢なる存在が時間の経過とそれにともなう加齢の結果、何故に今の僕のように偏屈で不純物のような存在に変身してしまうのだろうか。人間とは難解な生き物だと思わされる。せめてたまには無垢なる子供たちと触れ合うことで純真さの回復の機会としましょうか。