平成14年9月26日
 数年前から消費者金融会社の無人貸し出し機?(例のムジン君など。はたしてあの機械のことを正しくはなんと言うのだろう?)が市内のあちこちに開設されている。大きなパチンコ店の近くに何社もの機械が軒を並べているうえに、派手な看板も出ているのでよく目立つ。時々信号待ちでこういった施設の前で車を停めることがあると、知らずに覗きこんでいる自分に気づいて恥ずかしく感じることがある。正直なところ、どういう人が利用するにせよ人目があって出入りしにくいのではないかと勝手に思い込んでいた。ところが過日、10才くらいの少女とその母親とおぼしき女性が楽しそうに語らいながら利用している光景に出くわして驚いてしまった。どんな資金使途があるのか知らないが子供連れで高利の借金をするということは僕の常識の外である。そんなことは子供に知らせることじゃないだろうと思う。世の中に腹の立つことは多いけれど、このエピソードもその一つである。馬鹿な親がいるものだ。
 もっともこういう金融システムを上手に使いこなすことが現代というものなのかも知れない。あの子供も親も普通のこととしているのだろう。僕の常識が硬直化しているのかも知れない。ムムムムム。
 それでも堂々と出入りするのはどうかと思う。これじゃラブホテルの宿帳に(最近はそんなものも備えてないのだろうナァ)自分の名前や電話番号を正確に記入して来るようなものだ。どちらも密かに利用するものだと思うのだが……。
平成14年9月18日
 最近は何故こんなにも暗い気持ちにさせられる事柄が多いのだろうか。昨日の夕方からずっと深い脱力感に囚われている。日朝首脳会談によって明らかになった拉致された日本人の安否情報のことである。その内容は報道されたとおりにあまりに酷いもので語る言葉が見つからない。拉致された本人、無念の中で生を終えなければならなかった人たち、家族の皆さんの心中を思うとまことにいたたまれず、五体が裂かれる思いである。国家によるテロ行為と我が国主権に対する侵害に対して強く抗議したい。そして政府に対して毅然たる対応を求めるとともに、国民の生命・財産を守るという国家としての当然の責務について責任を明確にするように求めたい。国家と国民のあり方が問われているのだと思う。我々もまた、被害にあわれた方に思いを致し、どう行動すべきかを真剣に考えなければならないと思う。
平成14年9月11日
 大変長い間このコーナーの書きこみをサボっていました。1月に入って直ぐに市長選に突入し、お蔭様で当選させていただいたことは本当にありがたかったのだけれど、選挙の後片付けをする間もなく任期が始まり、毎日緊張と超多忙の日々の連続となりました。そんな中で「今週の一言」に意識が行かない日が重なり、結果的には9ヶ月もブランクを作ってしまった。まことに恥ずかしい。
 別に余裕ができたという訳ではないのだが、思えば今日は9月の11日ではないかと先ほどから考えていたら、何か書かなきゃいけないという衝動が湧き上がってきたのだ。

 テロに限らず、突然に生を遮断され暗黒のかなたに去っていくこととなった全ての魂に心からの鎮魂を思う。改めて死者の無念を思うとき慟哭を禁じえない。せめて残されし家族の記憶の中で輝いていて欲しい。 鎮魂。鎮魂。      合掌。
 僕らにできることは誠実に生きることだ。やるべきことを誠実に致すことだ。と思う。社会を変えるための果てしない努力を厭かずに続けることだ。密かにしかし断固としてそう思う。

 いまさら再開しても取り返しがつかないかもしれないけれど、時々の思いを綴ってみようと思う。