平成23年2月28日
もう28日だ。いや、もう2月が終わると言うべきか。年が変わったなと思っていたら、あっという間に2ヵ月が過ぎた訳だ。ぼんやりしていられないなあ。反省。
今月はいつになく1日にこのコーナーに書き込みをしたが、それが良くなかったのか結果的には今日まで何も書かないで過ぎてしまった。再びの反省。
少しだけ言い訳をすると…。何も書き込みをしなかったものの、その間家族がつながって過ごしてきた。書きたいことがなかった訳じゃなかったが、そのことよりも家族への思いを優先させてきた。そして、そのことよりもなによりも、22日に発生したNZの地震と富山外国語専門学校の学生達の被災の影響が大きかった。大惨事である。深刻な事態でもある。この状況の中でも僕がこのコーナーで何かを語るべきだという意見があるかもしれない。何故なにも発信しないのかという声も聞こえてきそうである。正直に言えば、何度かパソコンに向かったこともある。でも、できなかったのである。被災した若者たち、負傷しながらも救出された者、安否不明の人たち、無事を祈る家族、そういう多くの人の悲痛なまでの心の叫びがいつも耳に届いているような気がして軽々に意見や思いを述べることができない。大災害はここまで人の心をかき乱すのかと思う。しかし当事者に思いを致すと簡単に口を開くことができない。つくづくと自分が未熟だと思う。
被災されたすべての皆さんとご家族に心からのお見舞いを申し上げる。
今月はいつになく1日にこのコーナーに書き込みをしたが、それが良くなかったのか結果的には今日まで何も書かないで過ぎてしまった。再びの反省。
少しだけ言い訳をすると…。何も書き込みをしなかったものの、その間家族がつながって過ごしてきた。書きたいことがなかった訳じゃなかったが、そのことよりも家族への思いを優先させてきた。そして、そのことよりもなによりも、22日に発生したNZの地震と富山外国語専門学校の学生達の被災の影響が大きかった。大惨事である。深刻な事態でもある。この状況の中でも僕がこのコーナーで何かを語るべきだという意見があるかもしれない。何故なにも発信しないのかという声も聞こえてきそうである。正直に言えば、何度かパソコンに向かったこともある。でも、できなかったのである。被災した若者たち、負傷しながらも救出された者、安否不明の人たち、無事を祈る家族、そういう多くの人の悲痛なまでの心の叫びがいつも耳に届いているような気がして軽々に意見や思いを述べることができない。大災害はここまで人の心をかき乱すのかと思う。しかし当事者に思いを致すと簡単に口を開くことができない。つくづくと自分が未熟だと思う。
被災されたすべての皆さんとご家族に心からのお見舞いを申し上げる。
平成23年2月1日
笹井宏之という歌人がいる。(短歌の詠み人なので歌人でいいのだろうなあ。)いや、いたと言うべきか。2009年1月に享年26歳で故人となっているからである。
チョッとしたきっかけでこの人の短歌を知り、何となく気になっていたのだが、先月歌集が刊行されたので急いで購入した。21歳で短歌を作りはじめ、26歳で生を終えてしまった作者の透明な感性が伝わる素晴らしい歌集だと思う。身体表現性障害という難病を発症し、10年間の療養生活のはてに短い生涯を閉じてしまった作者の思いに感動させられる。生と死を見つめる透明な悲しみ、その中で芽生えた恋心、家族に向けられる優しさ、そういった秀逸な歌が綴られている。
第一歌集「ひとさらい」第二歌集「てんとろり」、そしてその抜粋編とでも言うべき作品集「えーえんとくちから」の3作が同時に刊行されている。ぜひ一読されることを勧めたい。
(心にしみた数作品を勝手に紹介したい。)
ああそれが答えであった 水田に映るまったいらな空の青
次々と涙のつぶを押し出してしまうまぶたのちから かなしい
だんだんと青みがかってゆくひとの記憶を ゆっ と片手でつかむ
すこしづつ存在をしてゆきたいね なにかしら尊いものとして
生きてゆく 返しきれないたくさんの恩をかばんにつめて きちんと
眠ったままゆきますね 冬、いくばくかの小麦を麻のふくろにつめて
一生に一度ひらくという窓のむこう あなたは靴をそろえる
終止符を打ちましょう そう、ゆっくりとゆめのすべてを消さないように
しあきたし、ぜつぼうごっこはやめにしておとといからの食器を洗う
切れやすい糸でむすんでおきましょう いつかくるさようならのために
(嗚呼 なんという…。)
チョッとしたきっかけでこの人の短歌を知り、何となく気になっていたのだが、先月歌集が刊行されたので急いで購入した。21歳で短歌を作りはじめ、26歳で生を終えてしまった作者の透明な感性が伝わる素晴らしい歌集だと思う。身体表現性障害という難病を発症し、10年間の療養生活のはてに短い生涯を閉じてしまった作者の思いに感動させられる。生と死を見つめる透明な悲しみ、その中で芽生えた恋心、家族に向けられる優しさ、そういった秀逸な歌が綴られている。
第一歌集「ひとさらい」第二歌集「てんとろり」、そしてその抜粋編とでも言うべき作品集「えーえんとくちから」の3作が同時に刊行されている。ぜひ一読されることを勧めたい。
(心にしみた数作品を勝手に紹介したい。)
ああそれが答えであった 水田に映るまったいらな空の青
次々と涙のつぶを押し出してしまうまぶたのちから かなしい
だんだんと青みがかってゆくひとの記憶を ゆっ と片手でつかむ
すこしづつ存在をしてゆきたいね なにかしら尊いものとして
生きてゆく 返しきれないたくさんの恩をかばんにつめて きちんと
眠ったままゆきますね 冬、いくばくかの小麦を麻のふくろにつめて
一生に一度ひらくという窓のむこう あなたは靴をそろえる
終止符を打ちましょう そう、ゆっくりとゆめのすべてを消さないように
しあきたし、ぜつぼうごっこはやめにしておとといからの食器を洗う
切れやすい糸でむすんでおきましょう いつかくるさようならのために
(嗚呼 なんという…。)
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