平成21年11月7日
 昨日、午後の便で松山から帰った。先週は広島に出張、今週は松山、そして来週は沖縄に飛ぶ。まるで芸能人のような忙しさである。それ以降も年内に東京出張が5回と奄美大島行きが予定されている。自分でも異常だと思う。講演会やシンポジュウムは自分のスキルアップにつながることもあり決して嫌いじゃない。富山市の取り組みを紹介することで富山の露出が増え、認知度も高まる。それはそうなのだが…。仕事の絶対量に変化がないとすると、出張が多い分だけどこかにしわ寄せが行く。密度の濃い時間の使い方が必要だ。集中力を高めて頑張ろう。もっとも移動中にしっかり本を読めるのはありがたい。アイデアも湧く。まあ、良しとしますかな。

 一昨日、羽田から松山に飛んだANAの便の中で面白いことがあった。イタリア語の単語帳をめくっているとキャビンアテンダントのお嬢さんが「さっきから気になっていたのですが、何語ですか?」と話しかけてきた。お嬢さんの問いかけを無視する人はいまい。僕は相好を崩しながら、精一杯の笑顔で応えていた。あの仕事もきっと忙しいものに違いないと思うのだが、彼女は僕の座席の横にしゃがみこんで10分くらいは話していただろう。楽しい時間であった。
 若い頃なら僕の対応も違っていたのかもしれないが……。まったく無警戒な視線で話しかけてくるお嬢さんを前にして、僕はしどけなく軟体動物のようになっていた。最近、草食系とかいう言葉が流行っているそうだが、とっくに無害化しているオジサンの場合はお嬢さんと話ができるだけで、(それもキャビンアテンダントの、いやこの場合はあこがれのステュワーデスのお嬢さんとと言うべきか、) いとも簡単に有頂天になってしまうのであった。おかげで少しはアンチエージングになったかなといった気分でいる。これからも機内では単語帳をめくることにしますかな。へへへ…。