平成28年2月22日
コンビニなどで酒類を買う際に、年齢確認のためにレジの画面にタッチすることのばかばかしさと滑稽さを以前に書いたことがあるが、最近お洒落な年齢確認の出来事があったので紹介したいと思う。
舞台はサンフランシスコのあるイタリアン・レストラン。有名店らしく僕らの入店時にはほぼ満席という盛況ぶり。やがてウェイターがメニューやワインリストなどを届けてくれて僕らは早速にメニュー選び。その際に同行の女性が隣のテーブルで若い男女がパスポートの提示を求められていることを認めた。アルコールを注文したと思われる日本人と思しきカップルが提示していた。それを見ていた同行女子は「私は今、パスポートの写ししか持っていないんだけど…。」とのたまった。「いやあ、貴方にはパスポートの提示は求められないでしょ。」と我々同行者は一斉に口にしていた。(ちなみにカリフォルニア州では飲酒年齢は21歳以上とのこと)「それもそうね」と言いつつ30歳代の女子は若干寂しそうに見えた。面白いのはここからである。同行の白人男性がすっと席を立ったかと思うと店の奥でウエイターとひそひそ話。その後、僕にウインクしながら戻ってきた。やがて注文した赤ワインのボトルのテイスティングをした後、型どおりに各自のグラスにワインが注がれた。くだんの女子の順番になったところで、ウエイターが彼女に「Do You Have Passport?」と聞いたのであった。僕らは同行者の機転の利いた対応に大いに盛り上がった。もちろん彼女はにこにこしながらパスポートの写しを開いて見せたのだった。何となくそんな彼女が20歳代前半に見えたのは僕だけだったろうか。お洒落で楽しい年齢確認のお話でした。
舞台はサンフランシスコのあるイタリアン・レストラン。有名店らしく僕らの入店時にはほぼ満席という盛況ぶり。やがてウェイターがメニューやワインリストなどを届けてくれて僕らは早速にメニュー選び。その際に同行の女性が隣のテーブルで若い男女がパスポートの提示を求められていることを認めた。アルコールを注文したと思われる日本人と思しきカップルが提示していた。それを見ていた同行女子は「私は今、パスポートの写ししか持っていないんだけど…。」とのたまった。「いやあ、貴方にはパスポートの提示は求められないでしょ。」と我々同行者は一斉に口にしていた。(ちなみにカリフォルニア州では飲酒年齢は21歳以上とのこと)「それもそうね」と言いつつ30歳代の女子は若干寂しそうに見えた。面白いのはここからである。同行の白人男性がすっと席を立ったかと思うと店の奥でウエイターとひそひそ話。その後、僕にウインクしながら戻ってきた。やがて注文した赤ワインのボトルのテイスティングをした後、型どおりに各自のグラスにワインが注がれた。くだんの女子の順番になったところで、ウエイターが彼女に「Do You Have Passport?」と聞いたのであった。僕らは同行者の機転の利いた対応に大いに盛り上がった。もちろん彼女はにこにこしながらパスポートの写しを開いて見せたのだった。何となくそんな彼女が20歳代前半に見えたのは僕だけだったろうか。お洒落で楽しい年齢確認のお話でした。
平成28年2月19日
原田マハさんの小説「永遠をさがしに」を読んで触発され、パプロ・カザルスのCDを2枚購入した。1枚は1961年にケネディ大統領の招きを受けたホワイトハウスでの演奏会のもの。「鳥の歌」はやはりいいと思う。心が疲れた時にしっとりと聞きたい。もう1枚はバッハの無伴奏チェロ組曲第1番から第6番までの2枚組。第1番は聞いたことがあるものの、残りは初めて聞いてみた。もっと聞きこまなきゃならないのだろうなあ。それでも久しぶりにゆっくりとチェロの演奏を聞けて良かったと思う。それもパブロ・カザルスを。ヨー・ヨー・マや堤 剛先生や古川展生さんじゃなくパブロ・カザルスを。初めて伝説の巨人の演奏を聞けたのだから復刻版の技術に感謝しなくてはなるまい。それもネット経由で簡単に購入することができる。ネットと時代に感謝ということか。しばらくわが家にパブロ・カザルスが流れる予感。
平成28年2月3日
2日続けて石原慎太郎さんの小説を読んだ。昨日は最近話題になっている「天才」というタイトルの作品。あの田中角栄を題材にした、田中自身が語り手となって一人称で綴るというユニークな作品である。金権政治批判の急先鋒であった石原さんが田中角栄を天才と評する所以を知りたくて一気に読んだ。まあまあの作品か。そして今日は「フォアビート・ノスタルジー」という作品を読了した。大人の恋愛?小説としては良い作品だと思う。面白い。相変わらず語彙の操り方がうまいと思う。何よりも80歳を超えている著者の新作であることに驚いてしまった。作家の持つ感性は老いるということを知らないのだろうなあ。自らが体現しなくても、みずみずしい恋愛小説を書けるその感性に恐れ入りました。まさに天才的だと思わされる。凄いなあ。
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