平成27年1月27日
 最近は随分早くに目覚めてしまうことがあって困っている。5時頃に起きようと思って眠りにつくのだが、3時頃に目覚めてしまうのだ。二度寝が出来ればいいのだけれども、それがなかなか難しい。1時間くらい布団の中で悶々とした後、4時過ぎから起きだすこととなる。しかたなく掃除をしたり、洗濯をしたりということになる。娘たちを起こすまいとするものだから、掃除機を使わずにモップかけなどをしている。洗濯機は気にせずに動かしているものの、最近は靴下を手洗いすることもある。今朝もウールの靴下をぬるま湯で手洗いした。時間がたっぷりあるので何でもできるのである。時間つぶしに靴下を手洗いしているのは僕くらいのものだろうなあ。明日からは靴磨きも加えてみますかな。もう1時間早く目覚めるとなるとウィスキーでも飲めるのになあ…。歳を取ったということなのだろうなあ。寂しくもあり嬉しくもある。まあいいか。
 
 ところで今日の朝刊に出ていた高松市のふるさと納税に関する記事を見て笑ってしまった。高松市では、ふるさと納税をしてくれた方から希望があればふるさとのお墓の掃除をしてお礼に代えるという制度を始めるという記事であった。なるほどなあと思ったものの、そんなことをすればますます故郷には帰ってこないということになるのじゃないのかと気付いて、(大西市長には悪いと思ったものの)失笑してしまった。何となくふるさと納税制度が狂騒状態になっているようで面白い。
平成27年1月17日
 今日は亡き妻の誕生日である。そして明日は月命日だ。そんなこともあり、下の娘が妻が大好きだったプリンを買ってきたと言う。昨夜の話では今日にもお墓に行って供えてくるらしい。わが家の墓までは長い石段を登る必要があるうえに、まだ雪が残っているような気がしたので5時に起きだして暗がりの中を墓まで行ってみた。目が覚めたときは雷が鳴り土砂降りだったものの、家を出るころには不思議に雨が上がっていた。途中に雪があったものの娘の足でも大丈夫だろうと確認しながら、墓に昨日買ったお花を供えてきた。まだ真っ暗だったが、なんとかろうそくに火をともすとわが家の墓だけが明るくなった。こうやって過ぎていくのだな。阪神大震災から20年である。あの日のことも思い出していた。

平成27年1月8日 
 最近まで板橋区立美術館長をしていた高校時代の同級生がいるのだが、この人が監修した「広重  名所江戸百景の旅 あの名作はどこから描かれたのか?」という雑誌を送ってもらった。別冊太陽の更なる別冊版である。太陽の地図帖というシリーズらしい。広重の「名所江戸百景」という浮世絵本の解説書である。百景とはいうものの全部で119点が紹介されている。中にはどこかで目にした記憶があるような作品もあるけれど、初めて目にする作品がほとんどである。順番に作品の写真と解説文を見ながら圧倒されてしまった。なんといっても大胆な構図に驚かされる。極端な線遠近法が使われているものも多い。ダイナミックで強烈な印象を受ける。「東海道五十三次」も大胆な構図だという記憶があるが、この「名所江戸百景」はそれにとどまらず静謐さをも感じさせる。広重という画家の偉大さを思い知らされた。ゴッホがこの作家に惹かれて作品を持っていたのもうなずける。ゴッホの作品に「雨中の橋」というものがあるが完全に広重の模写である。偉大なり広重か。
 ちなみに僕は安藤広重と記憶していたのだが、最近は画系の歌川をとって歌川広重と称するのだそうだ。養家の安藤姓から実家である田中姓に変わったりしているからだそうだ。いずれにしても良い雑誌を送ってもらった。有り難いことだ。
平成27年1月4日
 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。年賀状を送っていただいた皆さん、有難うございます。もう20年近くもの間、年賀状を出していない横着物の僕なのに毎年多くの方から賀状が届く。有り難いことではあるけれど、毎年、毎年大いに恐縮しています。申し訳ないなあ。
 さて、今年は重要な事柄が沢山予定されている。着実に歩を進めていきたいと思う。明日の執務始め式でのあいさつで言おうと思っているキーワードは次のようなもの。「思考は原点、姿勢は頂点」です。思いは原点、心は頂点と言い直してもいいかな。熱い心で突っ走る1年にしたいと思う。怠けている様子が見えた時にはご叱正をお願いします。