平成14年11月28日
久し振りに長崎へ行って来た。思えば24年前にカミさんと旅して以来である。あの時も風邪をひいてカミさんに迷惑をかけた記憶があるが、今回も風邪気味でボーっとしていた。長崎とは波長が合わないのかもしれない。「長崎の鐘」は持ち歌の一つなのに……。永井博士への敬意が足りないのかもしれないナァ。
帰途に福岡空港で面白いエピソードに出会った。たまたまオーバードホールでの演奏会に向かうチェコフィルハーモニーの一行と同じ便であった。搭乗時間が来て、沢山の団員が和気藹々と乗り込んでいったのだが、最後に添乗者と思しき男女が「一人乗っていないようだ」とスチュワーデスと話し始めた。搭乗ゲートの通過者とチェックインをした人数とが合わないというのである。そのうちに「全員搭乗しているか一人ひとり確認しよう」などと言い出した。満席の搭乗客を名簿と照合するというのである。僕らはそれを聞いてほとんど崩れ落ちていた。幸いにも事態は直ぐに解決した。なんとチェコフィルのメンバーのひとりが搭乗ゲートの機械にチケットを通さずに乗り込んでいたのであった。そんなことがどうして起こるのか?それではチケットの無い者でも乗れることになったり、便を間違えて乗ることも起きるのではないのか?はたしてあの便に乗っていたのは全員最初にチェックインした客に相違無いのだろうか。僕の頭は混乱していたが、機内の関係者は「良かった、良かった。」と何事も無かったかのように落ち着きを取り戻し、やがて静かに離陸を開始していった。
いやぁ、さすがに九州はおおらかだ。細かいことにはこだわらないのだ!そのうちに通路に立ってる搭乗客も出始めて、乗車率120%!なんていう便も出て来るかもしれない。まぁいいか。
帰途に福岡空港で面白いエピソードに出会った。たまたまオーバードホールでの演奏会に向かうチェコフィルハーモニーの一行と同じ便であった。搭乗時間が来て、沢山の団員が和気藹々と乗り込んでいったのだが、最後に添乗者と思しき男女が「一人乗っていないようだ」とスチュワーデスと話し始めた。搭乗ゲートの通過者とチェックインをした人数とが合わないというのである。そのうちに「全員搭乗しているか一人ひとり確認しよう」などと言い出した。満席の搭乗客を名簿と照合するというのである。僕らはそれを聞いてほとんど崩れ落ちていた。幸いにも事態は直ぐに解決した。なんとチェコフィルのメンバーのひとりが搭乗ゲートの機械にチケットを通さずに乗り込んでいたのであった。そんなことがどうして起こるのか?それではチケットの無い者でも乗れることになったり、便を間違えて乗ることも起きるのではないのか?はたしてあの便に乗っていたのは全員最初にチェックインした客に相違無いのだろうか。僕の頭は混乱していたが、機内の関係者は「良かった、良かった。」と何事も無かったかのように落ち着きを取り戻し、やがて静かに離陸を開始していった。
いやぁ、さすがに九州はおおらかだ。細かいことにはこだわらないのだ!そのうちに通路に立ってる搭乗客も出始めて、乗車率120%!なんていう便も出て来るかもしれない。まぁいいか。
平成14年11月22日
高円宮殿下が急逝された。2週間前に「伝統芸能フェスティバル」のために来県された際に2日間にわたりご一緒しただけに驚きを禁じえない。僕は北陸カナダ協会の会合などで3度お会いしているが、いつも上品さを帯びながらも気さくなお人柄で実に魅力的な方であった。ご冥福をお祈りしたい。
さて、知っているだけじゃ駄目なので、分かっていることを行動として致すことが大切だといつも言ってきた。ところが過日言っていることとやっていることがぜんぜん違うじゃないかと非難されることをやってしまった。羽田空港で搭乗ゲートから乗ったバスの中でのことである。偶然遭遇した年長の知人と前後の位置の座席に座って話しをしていたのだが、気が付くと、この知人が立ちあがり一人の老婦人に席を譲っていた。僕は慌てて立ちあがり、「僕が立ちますから」と口にしたのだが、「いいよ、いいよ。」と聞き入れてもらえなかった。かくして僕は年長者に席を譲らせて自分は着席しているという、端から見れば実にみっともない状態を現出してしまったのであった。実はその知人は数年前に足を患い、大きな手術を経験しているということを僕はよく知っている。それだけに恥ずかしかった。この際、老婦人に気づくのが遅かったという言い訳は通用しない。それは注意力が散漫だったと自白することに他ならない。
今回の失敗を反省の機会だと受け止めて、もう一度「致良知」の精神を確認しようと思う。大切なのは知ってることをキチンと行うことなのだ。
さて、知っているだけじゃ駄目なので、分かっていることを行動として致すことが大切だといつも言ってきた。ところが過日言っていることとやっていることがぜんぜん違うじゃないかと非難されることをやってしまった。羽田空港で搭乗ゲートから乗ったバスの中でのことである。偶然遭遇した年長の知人と前後の位置の座席に座って話しをしていたのだが、気が付くと、この知人が立ちあがり一人の老婦人に席を譲っていた。僕は慌てて立ちあがり、「僕が立ちますから」と口にしたのだが、「いいよ、いいよ。」と聞き入れてもらえなかった。かくして僕は年長者に席を譲らせて自分は着席しているという、端から見れば実にみっともない状態を現出してしまったのであった。実はその知人は数年前に足を患い、大きな手術を経験しているということを僕はよく知っている。それだけに恥ずかしかった。この際、老婦人に気づくのが遅かったという言い訳は通用しない。それは注意力が散漫だったと自白することに他ならない。
今回の失敗を反省の機会だと受け止めて、もう一度「致良知」の精神を確認しようと思う。大切なのは知ってることをキチンと行うことなのだ。
Back Number
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年
2003年
2002年
2001年