平成25年8月30日

 『今月の読書』


   「終わらざる夏」上・中・下 浅田次郎   著  集英社
   「少女たちの昭和」     小泉和子   著  河出書房新社
   「法服の王国」上・下    黒木 亮   著  産経新聞出版
   「里山資本主義」      藻谷浩介 ほか著  角川書店  
 
  
平成25年8月26日
 今年も薬師岳と雄山に登頂することができた。昨日は天気を心配していたが、最高のコンディションで雄山に登ることができた。登拝者が多く、一の越から上は人の列が続いていた。頂上付近では下から雲が湧き上がってきて心配をしていたが、社の前にかしづいて宮司さんからお払いを受けている間だけ背中が暖かくなり、陽が射してきたのには驚いた。
 子供連れも多く、笑い声が聞こえたりしたことは微笑ましかったが、子どもに手袋をさせていない親が多くて心配であった。子どもだけじゃなく若者たちの中にも手袋をしていない人が多くいた。一の越の直前まで下りて来たときにやはり手袋をしていないお嬢さん2人とすれ違ったので、僕の少し破れてしまっている手袋を渡してあげた。最初は遠慮していたものの、手が冷たかったのであろう、直ぐに受け取ってくれた。せめて片手づつでも着用してくれたら安心である。かなり前から登山用の手袋を買い換えなきゃと思っていたので良いきっかけになった、早速買いに出かけますかな。
平成25年8月18日
 今日が亡き妻の命日である。亡くなってまる2年が過ぎたことになる。昨日は一日早かったが三回忌の法要を行なった。両親や兄弟が娘たちの落ち着きや成長ぶりを喜んでくれたことが嬉しかった。そんな時間を持てたことが故人への供養にもなるのだろう。昨日、今日と知人や妻の友人などからいくつもの供花が届く。多くの人が三回忌であることを分かってくれているということ。ありがたいことだと思う。お返しという訳ではないのだけど、今朝は5時前から家を出てこの10年ほどの間に随分とお世話になった4人の故人の方の墓前に手を合わせに行った。無事にやっていることを報告しながら、それぞれの方と妻とのエピソードを思い出していた。
 相変わらずの猛暑が続くとは言え、さすがに晩夏である、早朝の風が変わってきたように思う。こうやって静かに夏が過ぎていく。急がずにゆっくりやっていくさ。
平成25年8月12日
 いよいよ明日が13日。僕の61歳の誕生日だ。明日は薬師岳の山頂でワインで乾杯ということになりそう。60歳と61歳とでは不思議に印象が違う気がする。加速度的に齢を重ねていくのだろうなあ。モタモタしてる暇は無いということだろう。毎日の心の持ち方が大切だということだろう。
 先月の31日から読み出した「終わらざる夏」(上・中・下)、終戦記念日までには読了したいと思っていたのだが10日に読み終えた。無条件降伏を受け入れた後であるのに戦闘を余儀なくされた部隊は哀しい。戦闘において勝利しながらも降伏しなければならないという矛盾。その後のシベリア抑留の悲劇。サハリンで自決した9名の女性電話交換手のエピソードを思い出した。どちらも日本が無条件降伏を受諾したことを知っていながら、戦勝国として領土を主張したいソ連による卑劣な侵攻による悲劇である。お奨めの小説である。
 今日からは黒木 亮の著作「法服の王国」上・下巻を読み始めたい。夏は予定がいっぱいあるのに読書も進む。61歳の1年は読書の年にしますかな。
平成25年8月1日
 8月1日である。68年前の今夜遅くに富山大空襲があった。全国の多くの地で空襲があったけれど人口比で一番死者が多かったと聞いたことがある。犠牲になった人を思い、今日の平和に感謝し、これからの発展を祈る意味で「富山市民感謝と誓いのつどい」を毎年実施している。今夜は鎮魂の意味を込めた花火大会もある。いろいろと考えさせられる一日である。
 昨日から浅田次郎著の「終わらざる夏」を読み始めた。上・中・下巻からなる大作である。以前から読みたいと思っていたが機会がなかった。15日の終戦記念日までに読み終えたいと思う。戦没者と空襲犠牲者に合掌。