平成25年5月31日

 『今月の読書』


   「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」  村上春樹 著
                              文藝春秋
   「野球へのラブレター」   長嶋茂雄     著  文藝春秋
   「春風伝」         葉室 麟     著  新潮社
   「美人薄命」        深水黎一郎    著  双葉社
   「天翔る」         村山由佳     著  講談社
「世界でモットも美しい書店」清水玲奈     著  エクスナレッジ 

 
  
平成25年5月14日
 あの小橋健太が引退した。プロレスラーの小橋健太である。テレビでプロレスの試合を見るということがなくなって長い時間が過ぎてしまったが、実はBSやWOWOWなどでプロレスの試合を見ることが大好きだった時期がある。好きなレスラーは何人もいたが、この小橋健太が特に好きだった。2005年ごろのノアのヘビー級王者だった頃の試合が懐かしい。真面目で爽やかな戦いぶりであった。その後に発症した腎臓ガンによって引退かと思われていたが不死鳥のように復活した姿も魅力的であった。いつしかテレビをあまり見なくなってしまい、当然にしてプロレス中継を見ることも無くなっていた。数日前に偶然目にした番組で何年か振りに彼の姿を見た。それが彼の引退試合を伝える番組だったのである。大げさに言うと、僕の中で一つの時代が終わった。歴史的な?出来事であった。
 歴史的な?出来事と言えばもう一つ。昨日、あろうことかあの朝日新聞の東京から来たという記者の取材を受けた。電話で取材依頼があって以来何度も断ったのだが、随分とお世話になっている方の要請もあり、不本意ながら取材に応じた。人口減少時代を見据えたファシリティーマネージメントについての意見を求められた。16歳のときから朝日新聞を読まないことにしているのだから、この取材に基づく記事も読むことはあるまいと開き直ってかなり大胆に考えを述べておいた。どう料理するかは記者の裁量である。日頃の言行と違って朝日の取材を受けたことに色々と意見が出るかもしれないが、毀誉は他人の主張ということにしておこうか。
平成25年5月1日
 先月のバリ島への出張の帰途で発生した面白い?エピソードをご紹介します。
 4月25日にデンパサールから羽田に着く便で帰国したのだが、エピソードはこの時の機内で始まったのである。もっとも根本の原因はデンパサール空港近くの中華料理店での昼食に起因している。この食事の際に、最初に出てきたエビ料理を食べながら「結構こういう料理が危ないんだよね。」などと同行者らと語らっていたのだった。やがて僕らを乗せた便は出発し、安定飛行に移ってからはアルコールなどが供された。ところが大好きなビールなのになかなか進まないうえに胃に膨満感をおぼえていた。やがて軽い吐き気を感じた僕は「あのエビだ!」と直感した。吐き気が強まったのを期にトイレで思いっきり吐いた。同行者にその旨を話しても誰も体調に異変は無いと言う。僕が敏感すぎるのか、あるいは抵抗力がないのだろうと結論付けていた。その後は機内でも元気になり、ワインも飲み、機内食も摂って帰国した。翌日は朝から夜まで間隔をおいて公務が予定されていたのだが、忙しく走り回りながら何とかこなし最終便で帰宅した次第。ところが機内では吐き気など出なかった同行者のその後の様子を聞いて驚いてしまった。彼らは帰国後、ホテルでベッドについてから体調を悪くし、僕が元気に飛び回っていた26日は死んだように過ごしていたらしい。ある意味では深刻で怖いエピソードなのである。
 つまり、胃の中に悪いものが入った時点で吐き気を感じて吐しゃできれば軽い影響で住むのだけれど、胃で違和感を感じずにそのまま吸収が進み腸にまで影響が出ると深刻な結果になるということだ。絶えず胃のセンサーを敏感にしておくことが大事だということだろう。悪いものが体内に入ったら熱が出るとか吐き気をもよおす、そのサインを見落とさずに対処することが肝要ということだ。思えば小さいときからよく吐いた記憶がある。あまり薦められた食生活じゃなかったのかもしれないなあ。でも大病をせずに今日あるのもサインを見逃さなかったからだと思う。健康管理とは自己管理・自己責任ということだ。