平成27年5月26日
北陸新幹線に乗っていて、あるいは東京駅で出発を待っていて違和感を覚える瞬間がある。それは「この列車は長野経由金沢行きです。」というフレーズを聞くときである。しかも長野に着くまでの間、何度も聞かされる。普通の語感で言えば、「長野経由」という言い方をするのは金沢まで複数の経路がある中で長野を経由する路線の場合であろう。北陸新幹線は一路線しかないのだからなぜ素直に「金沢行き」と言えないのだろうか。例えば東海道新幹線の案内で「名古屋経由大阪行き」などと言うのは不自然じゃないか。「広島経由博多行き」とか「熊本経由鹿児島中央行き」などと案内がされている訳じゃなかろうに。なぜ北陸新幹線の場合に「長野経由金沢行き」となるのか…。違和感を禁じ得ない。おそらく長野新幹線の名前が消えていくことの代案としての長野の方からの要請に応えた形なのではあるまいか。気持ちが分からない訳じゃないが、それでも語感としての違和感は消えないなあ。
平成27年5月22日
一昨日、新幹線富山駅の改札を通り過ぎた場所でついに恐れていた怪しげなオブジェを見つけてしまった。ひょっとしたらそんな日が来るのじゃないかとと、ひそかに予感をしてはいたのだけれど…。新幹線に乗るために改札(ラッチ)を抜けると左側に突然とその悪趣味な姿がたたずんでいた。富山空港の荷物をピックアップするためのターンテーブルの上に現れるあの悪趣味寿司オブジェと同じようなものが置かれていたのである。程度の悪い食品サンプルのような異様をさらしているのを見て恥ずかしさにとらわれてしまった。仮に食品サンプルであっても、それはリアルに再現されたニセモノである。駅や空港に置かれているものはリアルさとはかけ離れ、鮮度の微塵も感じられない、色味の悪い化け物寿司お化けだと思う。一日も早くその醜悪さに気付いて撤去してほしいと思う。今のままではまったく流行っていない内陸部の田舎のすし屋の、すし屋とは思えないような小さなショーケースの中で埃を積もらせて黒光りしている食品サンプルを想起させる。そのイメージが重なって本物の寿司の売り上げが落ちないことを願うばかりだ。JR西日本がこんな発想をするはずがないと思うのでおそらく県の職員の発想ではないかと想像しているが、発想者は本当に鮮度の良いおいしい寿司を食べたことがないのだろうなあ。そもそも寿司は一貫づつ注文して食べるものだ。それも小ぶりのものが望ましい。あんな巨大おにぎりのような寿司をよく思いつくものだ。
平成27年5月13日
最近になって国立西洋美術館にフェルメールの「聖女プラクセディス」が常設展示されていることを知った。もっともこの作品は他の画家の作品が後になってフェルメールの作品として認定されてしまったという説が強くある。こういう場合真作に対して非真作というらしい。また、「フェルメールに帰属すると考えられている」作品という言い方もある。国立西洋美術館ではこの後者の言い方での展示になっているらしい。
いずれにしても真作・非真作論争のあるものも含めてフェルメールのものとされる作品は37点しかないのである。その内の「合奏」という作品は盗難によって行方不明の状態にあり見ることができない。さらに「聖女プラクセディス」は公開を拒む個人の所有であり保管場所が不明であるとされてきた。したがってどんなに頑張っても35点しか見ることができないとされてきたのである。僕は今のところ、34点を鑑賞しているので残りは1点であると思ってきたし、目標としてきたのである。ところが、である。鑑賞不能と思われてきた「聖女プラクティス」が知らないうちに国立西洋美術館に常設展示されていたと知って大変に驚いたのであった。西洋美術館のホームページを見てもいきさつの記載がないので詳しく知ることができないのだが、所有していた人の死亡に伴い、相続人がオークションに出し、落札者の配慮によって寄託されているのではないかと想像している次第。何にしても、なるべく早いうちに上野の森に足を運ばなくてはなるまい。35点目の鑑賞の日は近いのだ。そのあとはロンドンのクイーンズ・ギャラリーかバッキンガム宮殿を目指すということになるのだ。女王陛下がお元気なうちに足を運びたいと思う。
いずれにしても真作・非真作論争のあるものも含めてフェルメールのものとされる作品は37点しかないのである。その内の「合奏」という作品は盗難によって行方不明の状態にあり見ることができない。さらに「聖女プラクセディス」は公開を拒む個人の所有であり保管場所が不明であるとされてきた。したがってどんなに頑張っても35点しか見ることができないとされてきたのである。僕は今のところ、34点を鑑賞しているので残りは1点であると思ってきたし、目標としてきたのである。ところが、である。鑑賞不能と思われてきた「聖女プラクティス」が知らないうちに国立西洋美術館に常設展示されていたと知って大変に驚いたのであった。西洋美術館のホームページを見てもいきさつの記載がないので詳しく知ることができないのだが、所有していた人の死亡に伴い、相続人がオークションに出し、落札者の配慮によって寄託されているのではないかと想像している次第。何にしても、なるべく早いうちに上野の森に足を運ばなくてはなるまい。35点目の鑑賞の日は近いのだ。そのあとはロンドンのクイーンズ・ギャラリーかバッキンガム宮殿を目指すということになるのだ。女王陛下がお元気なうちに足を運びたいと思う。
平成27年5月7日
先月の29日からのOECD本部、在トルコ国日本大使館とめぐる出張から昨夜帰宅した。ゴールデンウィークをとおしての出張だったので羽田は人でいっぱいだったが、成田まで行かなくても良い便利さに助けられた思いがした。今朝から不在の間にたまっていた仕事に向き合っているのだけれど、大したボリュームじゃないので助かっている。考えようによっては僕などいなくても組織は機能しているということだろう。嬉しくもあり寂しくもあるが、まあいいか。
今回の出張でも驚いたことが沢山あった。沢山の人にも出会えた。刺激もいっぱい受けることができた。アイデアもたくさん湧いてきた。いい仕事につなげたいと思う。
閑話休題
トルコでは今でも男性の90パーセントが割礼を受けていて、割礼式という儀式があるというエピソードには本当に驚いた。割礼をするとがんのリスクが下がるのだという説明には首をかしげざるを得なかったのだが…。
今回の出張でも驚いたことが沢山あった。沢山の人にも出会えた。刺激もいっぱい受けることができた。アイデアもたくさん湧いてきた。いい仕事につなげたいと思う。
閑話休題
トルコでは今でも男性の90パーセントが割礼を受けていて、割礼式という儀式があるというエピソードには本当に驚いた。割礼をするとがんのリスクが下がるのだという説明には首をかしげざるを得なかったのだが…。
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