平成13年5月29日
 この日曜日、ある小学校の運動会に行ってきた。プログラムの最初がラジオ体操だったのでまわりの人たちと一緒に上着を脱いでグランドに立った。ところが前奏に続いて流れてきたテープの声に驚いてしまった。なんと英語版のラジオ体操だったのである。例えば「手を前から上に伸ばして…」などと言った部分が英語で流れるのである。僕も体操はしたものの最後まで違和感を禁じえなかった。奇をてらい過ぎだと思う。そもそもラジオ体操というのは(そのことの是非はともかく)日本人のほとんどが共有している一つの文化だと思う。そんな世界にまで英語を持ち込むなと言いたい。どうしても英語でやりたいのなら違うエクササイズにしたらどうだ! そんなふうに思うのは僕だけだろうか。どうでもいいことではあるが……。
平成13年5月24日
 最近、葬儀に参列する機会が多い。40代や50代で亡くなられた方の場合などでは他人事ではないという思いを強くする。身体の管理に気を使っている人でも急逝されることがあるくらいだから僕など元気でいることが不思議なくらいだ。時節柄、飲む機会も多いだけに自重しなければならないと思う。
 身体のこともさることながら脳の機能にも影響が出ているようだ。ただでさえ確実に頭の働きが鈍くなっているのに飲酒のせいでそれが加速されているような気がする。しっかりと休肝日を作らなくてはと思い、1ヶ月ほど前から月曜日にはなるべく飲まないようにしている。月曜日だけは誘わないで下さい。お願いします。
(もっとも、「なるべく」というところがミソなのだけれとも。)
平成13年5月14日
 気持ちの良い天気が続いている。一年のうちでも一番いい季節だと思う。新緑が美しいし、日によっては立山連峰が素晴らしい姿を見せてくれる。昨日もそんな日だった。快晴の空に誘われて久しぶりに馬場島まで寄り道をしてきた。たくさんの人が気持ちよさそうに散策したり景色を楽しんでいる中、僕もおいしい空気を胸一杯に吸い込んでみたが、なんとなく違和感を感じていた。そのうちにその訳に気づいた。それは僕の服装にあったのだ。僕一人だけがその場にまったくそぐわないスーツにネクタイ姿だったのである。思えば一年のほとんどをスーツ姿で暮らしているのは僕らみたいな人種だけだろう。なさけないナァ。観光地などで無粋なスーツ男を見かけたなら、それはきっとどこかの地方議員だと思って良い。骨董品みたいな人種である。
 せめて頭の中は柔らかくしておきたいものだ。スーツ姿では見えてこないものが沢山あることも忘れてはならない。裃を脱いで歩いてみることも大切だと思う。
平成13年5月7日
連休が終わった。いつまでも呆けていないで職場復帰だ。これからもよろしく。
平成13年5月2日
 国の天然記念物である「岩国のシロヘビ」を見て来た。「真っ白なヘビ」はいささか不気味であったが、何よりも驚いたのはその中の一匹が突然大きく口を開けてあくびをしたことである。ヘビもあくびをするとは意外であった。なんの緊張感もなく半開きの目でしどけなく横たわる「シロヘビ」の姿は実にだらしなく、緊張感のないヘビはいただけない。緊張感のない「ヒト」も同様であろう。考えてみると最近の僕も「昼寝するヘビ」状態に近いかも知れない。猛省、猛省。もっと目を光らせてとぐろを巻いていなくては。