平成16年11月24日
 以前にもどこかでこのことについて書いた記憶があるが、最近の若い世代、特に20代前半の若者の表情に違和感を覚えることがある。どう言ったらいいのだろうか。無表情なのである。いや、不機嫌そうだと表現したほうが良いかもしれない。あるいは目が死んでいるというべきか。
 数日前に女性職員との懇談の場を持ったが、その際にも出席者の表情を見ていてそう感じた。質問すれば答えるのだから、こちらの話を聞いていないわけではないようだ。しかし、相槌を打つでもなく、反発する表情を見せるでもなく、眠っているわけでもない。その場に身体はあるものの物体として参加しているだけで、ほかの参加者と空気を共有するということが無いのである。
 ひょっとしたらこんな表情のまま日常の業務についているのではないかと心配である。あるいは彼女の生活全般が無感動なものなのかもしれない。はたして大声で笑ったり、涙を出したりすることがあるのだろうかとさえ思う。もちろん彼女なりの世界があるのだろうけれども‥。
 人は自ら楽しもうとしないと楽しめないものだと思う。心をふさいでばかりいては喜怒哀楽さえ生まれてこないと思う。自ら喜ぶ心を養ってこそ幸福感を持つことができるのである。せっかくの羨ましいまでの若さをさび付かせないで、耀かせてほしいと思う。少なくとも目に力を入れろと言ってやりたい。