平成21年6月15日
 久し振りの書き込み。気がつけば6月も半ばである。うかうかしていられないなぁ。
 さて、9日から13日までの間、3泊5日の日程でスペイン領カナリア諸島に行ってきた。グラン・カナリア島にあるラスパルマス市で開催されたOECD主催の国際会議に出席する機会を得たためである。34カ国の国々から300人以上の登録参加者が集っての会議であった。僕は6人のパネラーのうちの一人としてパネルディスカッションで発言の機会を得た。もとより英語で自在にスピーチをする能力を持ち合わせてはいないのだが、事前に発言予定の文章を作成のうえ、何度も発声練習をして臨んだ次第。コーディネーターのフランス人はフランス語で進行をするうえに、パネラーもフランス、ドイツ、ブラジルからの参加者と日本人の僕という多彩な顔ぶれ。英語とスペイン語の同時通訳しかないので耳と頭を必死に英語にあわせていた。なんとか終了することができてホッとした。緊張はしたけれど達成感もあり、今は良い機会を得たことに感謝している。それにしても、もっと英語力を磨かなくちゃならないなあ。もっとも会議終了後には英語ばかりでなく、韓国の人と韓国語で話したり、イタリア語を話すスペイン人とイタリア語で話したりもできて楽しかった。僕の会話力はどの言語も中途半端だけれど、こういう時には役に立つ。こんどはスペイン語に挑戦してみようかな?

 さて、今回のカナリア諸島訪問は正味の滞在時間は一日半という短いものであった。しかしその短時間の滞在の間に2人の富山県人と会うことができた。ひとりは高岡の荻野水産というマグロ漁の水産会社の若社長?である。200海里の規制が始まる以前はこのカナリア諸島には沢山の日本漁船が操業していたと聞いてはいたが、現在もなお高岡の水産会社が大西洋や地中海を漁場にして活躍していることを聞いて驚き、かつ感動した。もうひとりは30年ほど前からラスバルマスに在住しているという朝日町出身の女性である。ラスパルマス大学の学生である彼女の息子に街の案内をしてもらったが、黒部のトロッコ電車の思い出などを語ってくれた。思えば世界のいろいろなところで県人が活躍しているのだなあ。それぞれにダイナミックで充実した人生を紡いでいるのだ。大いに刺激を受けることとなった。負けずに頑張らなくちゃ。