平成25年1月21日
 昨日、話題の映画「レ・ミゼラブル」を鑑賞してきた。前評判どおり大変素晴らしい作品だと思った。1人で見ていたのだが感動で涙が流れ、鳥肌が立つことさえあった。映画を見ていて鳥肌が立つということは実に久しぶりのことだ。上映が終わった後には知らずに拍手をしていた。映画が終わって拍手をしたのは、これもまた本当に久しぶりのことである。叶わぬことではあるけれど、ブロードウェーでミュージカルの舞台を見てみたかったと心から思う。
 拍手をしたのはやり過ぎだったかもしれない。余韻を静かに楽しもうとしていた人には迷惑だったなと反省している。そんなことを考えるいとまがないほどに感動し、自然に拍手が出てしまったのだ。鑑賞されることをオススメします。
平成25年1月18日
 昨日が亡き妻の誕生日であった。下の娘が妻の好物であったプリンとマッコリを買って来て、1人で墓前に供えてきたらしい。僕も昨日は花を買って仏壇に供えた。そして今日が18日。月命日なので朝の5時半にお墓に行ってこちらにも花を供えてきた。さすがに真っ暗だったのでライトを持ちながら雪の積もった石段を登った。登りながら、娘は何を思いながらここを登ったのだろうと考えていた。寂しさを我慢しているのだろうなあと思っていささか不憫に感じた。雪が降る中でライトを墓の囲いの上に乗せて墓を照らしながら花を換え、蝋燭をつけて祈った。娘たちが辛い思いをしないように、困難な問題に当面しないようにと祈った。亡き妻に見守ってくれるようにと祈った。時には娘たちをハグしてやれたらいいのだろうけど…。せめて会話が弾む時間を持つようにしたいと思う。
 帰宅してから昨日届いていた恒例の「啓翁桜」を箱から出して花瓶に入れて水揚げをした。毎年この時期に妻が注文していた桜の切り枝である。冬のさなかに室内で桜を開花させて一足早い春を楽しむ仕掛けである。毎年届く桜が昨日、妻の誕生日に届いていたのである。まるで誕生日のプレゼントのように。嬉しそうに水揚げをしていた妻の姿を思い出しながら、慣れない手つきで鋏を入れた。こうやって時が移ろい、冬が過ぎていく。春よ来い。娘たちにも春よ来い。
平成25年1月7日
 伊集院 静の大人の流儀第3弾「別れる力」を読もうと取り寄せたところに文藝春秋の編集者から阿川佐和子のベストセラー「聞く力」が届けられた。面白いことだと思う。偶然とは言え「別れる力」と「聞く力」を同じ日に手にしたのだから。せっかくだから「見る力」とか「出会う力」とかといったタイトルの本がないのか探してみようかしらん。いやその前に僕自身の[読む力」や「書く力」を磨けということなのかも知れないなあ。それとも「忍び会う力」…?
 いろんな力にチャレンジの年にしたいものだ。
平成25年1月6日
 謹賀新年。今年も宜しくお願いします。相変わらずの遅ればせながらのご挨拶です。3日をもって冬眠から目覚め、4日から活動開始。何となく世間の雰囲気が明るくなった気がする。そうだよね、今こそ落ち着きのある楽観主義が大切なんだよね。
 
 今日は消防の出初式。伝統にならえば出初式は1月の6日ということになるのだが、消防団の皆さんは仕事を持ちながらのボランティアだけに参加しやすさを考えてここ数年は三箇日があけた最初の日曜日に行なってきた。今年は暦のめぐりの関係で6日の日曜日ということになった訳だが、結果的に伝統に戻った形になり良かったと思う。参加消防職団員は総勢1,487名、車両65台、消防防災ヘリ1機という充実した出初式となった。分列行進はきびきびとしたものだったし、はしご登りやまとい行進、裸放水といった演技も緊張感があり良かったと思う。日頃の訓練のたまものであり、そのことが市民にも伝播して防火意識が高まることになり、出火件数の減少に繋がっていると思う。消防職団員の精勤ぶりに頭が下がる。有り難いことだと思う。
 さて、今年はその後に行なわれた消防海上出初式にも出席した。消防艇による登舷礼、潜水演技、そして一斉放水とこちらも規律正しい訓練の様子に触れることができた。氷雨が降る中ではあったが多くの市民に見学をしていただいたことも良かったと思う。
 
 年末に行なわれた消防音楽隊の設立30周年記念コンサートの際に僕が1曲だけ特別参加をして演奏したことを知っていた参加者から「来年は裸放水に参加したらどうだい。」とからかわれてしまった。締め込み一枚で裸をさらすことは還暦の身にはいくらなんでも醜悪過ぎるでしょう。後からの海上出初式の際には、潜水演技に参加してはと誘われる前に演技者の若い隊員に話しかけた。みんなボンベ100本以上潜っているとのこと。そりゃあそうだよね。あたり前のことだが僕のダイビングの経験じゃとてもついていけません。冗談でも誘われることはあるまい…。今年もどこかでスキューバダイビングをしたいとは思うけれど…。