平成18年12月12日
 今、石原がおもしろい。まず一つが、すこし鮮度が落ちてしまったが、石原都知事の四男を都の新しい文化振興事業に多用しているのは知事による都政の私物化ではないのかと一部のマスコミが騒いでいた件である。記者の質問に対して石原慎太郎ともあろうものが、向きになって違法性はないのだと強弁していた姿がおもしろかった。それどころか自分の息子について「余人を持って代えがたい」とまで言っていたのに笑ってしまった。仮にそれほどの大芸術家だとしても自分の息子を余人を持って代えがたいほどの大人物だと口にする感性はいかがなものかと思う。日ごろから日本の現状を憂い、日本人の徳の再生を説いている御仁の発言だけに落胆させられてしまったといったところである。
 次は石原真理子の実名による痴話暴露本のエピソードである。あな恐ろしや。実名暴露女にご注意あれ。それにしてもなんという破廉恥。一つの恋を実録風に披露したというのなら分からなくもないが過去の男性遍歴を世間に暴露することに何の意味があるのだろう。突然遠い記憶を呼び覚まされた上に、周囲の好奇の目に晒された諸氏は大変だろうなあ。言うまでもないことだが恋の記憶は心にとどめおくもの。手柄話のように人前で口にするものではなかろうに。ルール違反は許されないのが恋の世界。こんな暴露女に触発されてあちこちで新たな違反者が出ないことを祈ろう。決して僕の周囲の皆さんに向かって何かを暗示しようとしているのではありませんが、思い出を大切にしましょうネ。