平成30年8月27日
 久しぶりに北京に行ってきた。噂に聞いてはいたがキャッシュレス社会が実現していることに大いに驚かされた。例えば屋台で肉まんを一つ買うといった買い物でさえQRコードにスマホをかざしているのだ。乞食や物乞いまでもがQRコードを使っているというジョークも聞かされた。Eコマース(ネット経由の通信販売)と電子マネーによる支払い。なんと店員のいないコンビニまであらわれている。あらかじめ登録してある者だけがスマホをかざして入店でき、品物を持って店を出ると自動的に電子マネーで精算される仕組み。公共交通の運賃も電子マネー。電子マネーはクレジットカードよりも簡単迅速に精算ができるのであっという間に普及したのだろうなあ。確実なことはスマホを持っていない僕は北京では暮らせないということだ。自分が完全に時代遅れになっていることを実感した。いっきに老いを意識させられた。それでも僕のガラケー生活はこれからも続いていくだろう。ガラケー携帯が生産されている限りは…。はたしてあと何年もつのか分からないけれど。
 
平成30年8月13日
 今日が誕生日。66歳になった。一年前に65歳になりいよいよ自分も高齢者だと口にし始めたのだが、あっという間に66歳。今までの人生で一番早く時間が流れたと感じさせられる一年であった。こうやって加速度的に加齢していくのだろうか。95歳になる父を見ていると時間が止まったように見えるのだけれどなあ…。まあ、一日一日を充実した気持ちで過ごせたらそれでいいということだろう。(僕の世代より若い人は誰も知らないだろうけれど、)来生たかおの名曲「グッバイ・デイ」の歌詞のように穏やかにその日を過ごせたらそれでいい、ということかな。
 話は変わるが、今朝の体重は65㎏であった。なんと年齢の66よりも小さい65㎏である。体重でエイジシュートを達成したのは(先の手術入院の終了直後は例外として)おそらく生まれて初めてのことだと思う。何の意味もないけれどちょっとだけ驚いた。ある種の分岐点に立ったということだ。これもまた加齢がなせることだ。それだけに今日をしっかりと生きていこうと強く思う。
 娘たちからプレゼントをもらった。自宅に花も届いた。誕生日だねといって電話やメールももらった。ありがたいことだ。先ずは体力を回復しなくては。頑張ります。

平成30年8月5日
 相変わらず猛暑の日が続いている。良くないと思いつつ昼も夜もエアコンのお世話になりっぱなしだ。たまに外を歩くとフラフラする気がする。歩くだけでそうなのに、外で作業をするとなると大変だ。熱中症に充分注意する必要がある。わが父はもうすぐ95歳になろうとしているのに、猛暑をものともせずに体調を気遣いながら梨畑で作業をしている。心配をした僕は、外に設置した小さな冷蔵庫にスポーツドリンクを常時冷やして置いている。時どき休んでドリンクを飲むように勧めてあるのだが、しっかりと飲んでいるようなので少しばかり安心している。
 最近、この父に関して面白いエピソードがあったので披露したい。それは訪ねて来た長女が父を気遣って、熱中症に注意するように言った時に起きたのだった。なんと95歳の父が次のように言ったという。
 「熱中症というのは年寄りがなるもんじゃ、心配しなくてもいいよ。」と。