平成18年11月13日
 内閣府のタウンミーティングでやらせの質問があったと問題になっているが、何をいまさら!という感じである。タウンミーティングであれ公聴会であれ大なり小なりあらかじめ質問が準備されていることは多いのではないかと思う。少なくとも質問者が事前に決められているケースはしばしばだと思う。もとよりそんなものだと思っていれば腹も立たず、呆れることもない。
 しかし我が市のタウンミーティングや、僕がしょっちゅう開いているお出掛けトークにおいてはまったく事情が違っているのだ。こちらから説明する内容については当然のことながらあらかじめ資料を用意することがあるけれど(もっとも僕の場合、何の準備もなく出て行くことも多いのだけれど)、会場で誰がどのような質問をされるかということについてはまったく分からないまま開いているのだ。丸腰で会場入りしているので、その場で回答できることについてはしっかり説明するものの困難な質問に対しては後日あらためて回答させてもらっている。もっとも市政のどんな領域であっても基本的な考え方や方針については日ごろから議論していることなので、細かな計数はともかくとして基本的な部分については何とか考え方を即答できるものである。
 ひとつの事柄に対しては様々な考えがあるのが当然であるので、会場で出てくる意見と僕の意見とが食い違うこともしょっちゅうだ。でも、そういうやり取りをすることこそがこういった取り組みの狙いであるので多様な意見をうかがう絶好の機会だと思っている。現場では答えられなかったり、曖昧なことしかいえなかったりと恥をかくことも多いけれどいろんな人と話せる場に出て行くことは大好きなのでこれからも続けて行きたいものだ。だいたい僕の場合子供の頃から予習などほとんどしたことがないのだから、今になって想定問答を用意しておくことやその回答を準備することなど出来っこないじゃない。