平成26年10月22日
 昨日の朝、出かけようと着替えをしていたらワイシャツの首の部分を留めるボタンが取れてしまった。気が付くと左手首の部分を留めるボタンもなくなっていた。しようがなく違うシャツを着て出かけたのだが、仕事を終えたころに思い出し、今夜はボタン付けをしなきゃなと思いながら帰宅した。夕食を終えた後、久しぶりに裁縫箱を引っ張り出してきた。ほかのボタンを留めている糸の色を確認して同じ色の糸を探し出した。もちろん老眼鏡をかけながらの作業だったが、何とか二つのボタンを付けることができた。所要時間は10分くらいだったと思う。久しぶりの作業だっが2・3年前と比べれば随分と手際が良くなった。今日はそのシャツを着ているので、正直に言えば、誰かに付けたボタンを見せたくてしようがない。
 それにしても、僕のボタン付け作業の傍らでテレビを見ていた娘が最後まで手伝うと言ってくれなかったことがいささか気になるなあ。まあ、いいか。


平成26年10月16日
 台風19号の影響で交通機関に乱れが起きることを予想して13日、14日の二日連続日帰り出張の予定を変更して一泊してきた。結果的に14日の午前中の予定が空白になってしまった。これ幸いと、まずは靖国神社に参詣してきた。久しぶりの参詣であった。同行者が初めてだと話したので遊就館にも足を運んだ。戦没者への思いを噛みしめた。訪れている外国人が意外に多いことに驚きもした。
 午後の予定が2時からだったので、早い昼食を取った後、急いで六本木の国立新美術館に赴いた。数週間前にオルセー美術館展を観覧したときに、一階でチューリッヒ美術館展が開催されていることを確認していたので、密かに観覧する時間を探していたのである。台風のせいもあってか、いつになく観覧者が少なく静かな中で鑑賞ができてよかった。印象派からシュールリアリズムまでの傑作が展示されていて圧倒された。モネ、セザンヌ、ゴーギャン、ルソーに始まり、ホドラーやジャコメッティといったスイスゆかりの作家たち、そしてカンディンスキーなどの抽象絵画、さらにはムンク、マティス、ピカソ、シャガール、ミロ、ダリといった 20世紀の巨匠たちの作品が各時代にそって展示されていてわかりやすかった。ルネ・マグリットという作家の「9月16日」という作品の放つ静寂感に感動して図録を買ってきた。しばらくはこの図録を開いては楽しみたいと思う。チューリッヒ美術館展、おすすめです。