平成18年2月28日
 今回の民主党による「送金支持」メール問題は、あちらこちらで言われていることではあるが、お粗末の限りであった。未成熟な者が集まって騒動を起こした結果なのだからその他の議員や党員の皆さんには到底納得が出来まい。幼稚な議員が多いことの証である。
 国会議員に若い世代がどんどん多くなっていること自体を否定はしないけれども、もっと人間社会を知るべきである。若い時代にこれでもかというくらいに遊んでおけば大概のことは理解できるものだと思う。未経験なことに対してもある程度の直感力が働くものだ。数多くの市井の営みに触れる機会を持っていれば人間の行動様式や思考パターンというものが少しづつ見えてくるものだ。そうしてはじめて喧嘩の仕方や交渉術が身につくのだと思う。前原代表の発言を追うにつれ、僕が四十代前半の頃はもう少しひねていたことを思わされる。おそらく彼は誰かに対して誤りを詫びたことが無い人なのだろう。ある意味では羨ましい。
 もう一つ言わせてもらえば、彼の言葉の使い方に違和感を感じてならない。「確信」とか「確証」とかといった言葉を多用する点である。たしかに何かを「確信」することは彼の勝手ではあるが、手ごたえも無いのに「確信」すると言う言葉を使っているようで他人事ながら心配になる。この言葉はもっと重いものではないのか。「確証」にいたっては確実な証拠や根拠なしには安易に口にしてはいけない言葉であろう。したがって「確証」があると思っていたが、調べてみたらありませんでしたということは起こりえないことなのである。どうも、確度が高いという程度であっても「確信」や「確証」という言葉を使っているようだ。もとより誰かを信じることは素晴らしいことではあるが‥。
 言葉の使い方で言えば、「お詫び申し上げたいと思う。」という最近当たり前に使われている言い方も気に入らない。(この言い方については以前にもどこかで書いた記憶があるが‥‥。)「お詫びします」とか「お詫び申し上げる」とかとどうして言わないのだろうか。「お詫び申し上げたいと思う」ではまだ詫びていないように僕には思えるのだが。こだわることではないのかもしれないが、なんとなく腰の引けた言い方のように聞こえてならないのだ。やはりあまり誤りを詫びたことの無い人なのだろう。
僕などはしばしば失敗したり誤りを犯したりしているだけに、やはり羨ましい。
平成18年2月6日
 今朝は寒かった。おそらくこの冬で一番冷え込んだのではなかろうか。自宅の玄関前の石段の消雪のために地下水を散水しているのだが、その水が飛び散って掛かっていたドウダンツツジに何本ものつららが出来ていて驚いた。地下水であっても流れていく先端部分はドンドン冷えていき凍ってしまったということだ。石段の上も全体に地下水で濡れているものの下の方は凍っており、すんでのところで転ぶところであった。凍結した石の上で転んでいたら今頃は病院で治療を受けていたに違いない。地下水を撒いてあるから大丈夫という思い込みが一番危ないということ。気を付けなくては。
 ひょっとしたら今朝の通勤時間帯に転んで怪我をしたという人が結構いたのかもしれない。それよりもここ数日スリップ事故が多発している。先だっての高速道路での多重衝突事故は全国ニュースになったくらいに大きかった。本当に気をつけなくてはならない。寒気が緩むまではクルマも人も気を抜けないということだ。
 ところで僕が寝ている部屋は和室であり、当然のことながらそこに布団を敷いて眠っている。もちろん石油ストーブは使っているものの、これとて眠るときには消してしまう。したがって体温で暖められた布団のぬくもりだけが僕の就寝時の寒さ対策なのである。電気毛布だとかアンカだとかというものは嫌いなのだ。縁の下から畳の隙間を通って冷たい風も吹き込んでくるのだけれど、しっかり酔っぱらって眠るオジサンには布団のぬくもりだけで充分なのである。吹き込んでくる冷気に気付かぬまま眠りこけているのだ。若い頃はそれでも足がほてったものだった。さすがに最近は足元が冷たいと感じる夜もあるが何とか暖房器具を使わずに頑張っていこうと思う。ちなみに僕の部屋にはエアコンが無い。夏の暑さも冷房器具を使わずに乗り切っているのである。考えようによっちゃ原始人のような暮らしぶりだなあ。当然のことながら家族は誰も僕の部屋に寄り付こうともしないけれど、かえって気楽で良いと思っているのだ。今夜も風を引かないようにしっかり呑まなくては‥‥。なかなか大変なのである。