平成25年7月31日

 『今月の読書』


   「天佑なり」上・下     幸田真音      著  角川書店
   「桜庭一樹短編集」     桜庭一樹      著  文藝春秋
   「三屋清左衛門残日録」   藤沢周平      著  文藝春秋
   「写実画のすごい世界」   月刊美術編集部  著 実業之日本社
   「家族写真」        荻原 浩      著  講談社
   「バラ肉のバラって何?」  金澤信幸      著  講談社  
 
  
平成25年7月29日
 過日の産経新聞「極言御免」の書き振りがおもしろかった。阿比留瑠比さんの文章はいつも奥が深いが「韓非子の予言 菅氏にピタリ」と題した今回の文は教養の深さと生き様について考えさせるに充分であった。
 韓非子が説く「亡国の君主」の類型が、約2000年も前に書かれたにもかかわらず、予言のように菅直人氏にピタリと当てはまると言うのである。同氏がこの文章中に引いている韓非子の表現をいくつか拾い出してみたい。

 『君主がねじけてかたくなで人と和合せず、諫言に逆らって人に勝つことを好み、国家のことを考えないで、軽率な行動で自信たっぷりという場合は、その国は滅びるであろう。』
 『君主がせっかちで気が短く、軽率で事を起こしやすく、すぐに激怒して前後の見さかいもなくなるという場合は、その国は滅びるであろう。』
 『過失をおかしながら忠臣のことばを聴きいれず、一人で自分の思ったとおりにしていると、名声を失って人の笑いものになっていく始まりである。』

 他山の石以って玉を攻むべし。というところか。

 
平成25年7月8日
 昨日の日曜日、いつもの仲間と久しぶりにゴルフをした。昨年の秋にハーフだけ回って以来なので約10ケ月振りということになる。土砂降りの雨に降られて12番ホールの途中でやめてしまったのだが楽しかった。浴場に掛けられていた高塚省吾の素描画を見て、わが家の絵も取り替えなきゃと思いながら帰ってきた。高塚省吾のパステル画1点と素描集を2冊持っているのだが、もともとこのゴルフ場の浴場で目にして魅せられてしまい苦労して手に入れたものなのである。このゴルフ場のように、季節の移ろいにあわせて掲出してある作品を取り替えているのだが、ここのところの忙しさで失念してしまっていた。今朝、早速に2点を取り替えた。一つはゴルフ場と同じワイシャツを羽織った裸婦、もう1点は浴衣姿のものである。爽やかで透明感のある作品である。おかげで暑さが少しだけ和らいだかな?
平成25年7月1日
 7月に入った。今年の半分が終わったことになる。一つの区切りということで、改めて気合を入れなおすこととしたい。暑さに負けずに頑張ろう。

 先週の木曜日の夕方、わが家の敷地内でヘビを見つけた。痩せてはいたが一メートルくらいの長さのシマヘビであった。久しぶりにコンクリートのうえで日光浴をするヘビを見た。帰宅した娘に話すと「やったぁ!」などと言って喜んでいたが、(ヘビが好きなのである。)その時にはもう姿を消していた。
 それでもまあ、何か良いことがあるかも知れないなどと思いながら週末を過ごしていたら、土曜日に調理をしていて久しぶりに軽く指を切ってしまった。一年ぶりの失敗である。そのうえに、今朝はもっと大失敗をしてしまった。いつもの野菜ジュースをつくり終わって、冷蔵庫から氷を取り出そうとした瞬間にガラスの器ごとそのジュースを床に落としてしまったのだ。もちろん器はコナゴナに割れてしまい、つくったばかりのジュースはあたりの床に飛び散ってしまった。ジューサーを洗い終えて、他の準備も終え、これから朝食を始めようとした瞬間の出来事であった。まだ一口も飲んでいなかったのにである。搾ったばかりのジュースとガラスの破片の片付けはなかなかに大変な作業であった。ヘビが出てきたことで良い出来事を期待していたにもかかわらず、起きたのは失敗ばかり。情けないなあ。
 でもまあモノは考えようである。今年の前半の恵まれていたことの象徴としてヘビが姿を見せてくれたのであり、後半の悪い運勢の象徴として指を切ったりガラスを割ったりということがあるのであろう。これで悪い運が落ちたと思えばまた頑張れるというもんだ。後半戦に全力で突入だ。少し飛ばし気味に走りますかな。