平成19年4月23日
 いよいよ統一地方選挙が終わった。長崎の伊藤一長市長が射殺されたことによる補充立候補者も含めた選挙が注目されていたが、遺族の娘婿ではなく急遽立候補した市の課長が当選するという結果となった。若干意外な感じもしたが、良く考えてみれば長崎市民の選択も良く分かる。現職市長の射殺という異常事態の下だからこそ情に流されることなく着実に市政が運営されることを期待したということか。昔なら弔い合戦で勝負あったというところだったろう。民度が成熟したと言えるのかも。もっとも無効票が1万票以上あったうえに両者の得票数の差が約千票であることを考えると、長崎市民に迷いがあったというふうにも言えよう。
 いずれにしても伊藤一長市長のご冥福を祈りたい。親しくお付き合いをさせて頂いていただけに悔やまれてならない。亡くなる直前の4月9日にお会いしたばかりであった。その日の昼食に誘っていただいていたのにこちらの事情でキャンセルしたのが残念であった。何よりもいわれ無き暴力、凶弾の犠牲になってしまい、自らの信念を実現する道が閉ざされてしまった無念はいかばかりかと思う。この上は残された我々がその無念を晴らすべく毅然として暴力排除に向けて取り組まなくてはならない。世直しの旗手たるべく決意を新たにしたい。合掌。
 
平成19年4月9日
 春爛漫である。松川べりの桜も真っ盛り。ゆっくりと桜の下を歩きたい気分だが時間がとれない。車窓から眺めるしかないのが残念だが、せめて窓を開けて春の香りを楽しみたいと思う。
 おとといのチンドンコンクールのオープニングセレモニーでプロのチンドンマンと一緒に出囃子である「竹に雀」をアルトサックスで演奏した。長唄から派生したというこの曲は耳になじんではいたものの、実際に演奏するとなると難しくどうしてもうまくいかない。洋楽と違って和音階は難しい。日本人として演歌の曲調が染み付いているはずなの、楽器でやろうとするとどうしても洋楽風になってしまう。カミさんが「あなたの演奏は、民謡を習い始めた者が下手なスタンダードジャズをやってるようだ。」と批評したのもよく分かる。でもまあ、楽しくやれた。チンドンマンの皆さんも喜んでくれたようで良かった。下手なりにアルトサックスを練習している意味もチョッとはあったかな。次は市役所バンドの結成だ。職員に引っ張られながら何とか発表会を実現したいものだ。
 ところで昨日、県会議員の選挙結果が出た。新人の出馬が少なかったものの何人かのフレッシュな当選者が生まれた。一夜明けた今朝はあふれんばかりの達成感とやる気に包まれているに違いない。思えば12年前の今日が僕の初めての選挙の日であった。当選が決まった瞬間の感激はよく覚えている。多くの皆さんのお陰だと思ったらありがたくて涙がこぼれた。あの日が僕の政治家としてのスタートである。あらためて初心忘れずという感を思わされる。新人議員の皆さんに心からのエールを送ろう。そして僕も負けずに頑張っていかなくてはならないのだ。